Windows10でメモリー不足を解消する方法と使用量の確認方法
今回は、Windows10でメモリー不足になってしまった場合の解決法や、メモリーの確認方法を紹介します。
メモリー不足により動作が重くなってしまったり不具合が発生してしまったりした場合にどうしたら良いのか、メモリーが今どのような状況なのかといった確認方法は知っておいて損はありません。
また、現在パソコンのメモリー不足で悩んでいる方も、こちらの内容を参考にしていただければと思います。
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Windows10でメモリー不足になったらどうなる?
では、パソコンでメモリー不足になった場合、具体的にはどのようなことが起きるのでしょうか?
メモリー不足になると、例えば以下のような事象が発生します。
- パソコンの動作が重くなってしまう
- パソコンの画面がフリーズ(固まる)してしまう
- アプリケーションが起動しなくなってしまう
- パソコンの電源が急に切れてしまう
これらの不具合が起きた場合、メモリー不足が原因の可能性があります。
パソコンにおけるメモリーは、作業をする上での机のようなものと表現されることがあります。
机の上がいっぱいになってしまうと、なかなか思うように作業ができなくなってしまうという人が多いと思います。
パソコンも同じです。次から次へと作業しなければならないものが増えると、机の上が溢れてしまいますよね。他の作業が終わるまで、次に来た物をよけておいたりといった、順番待ちのような状況になってしまいます。
そうなると、よけられている分は作業ができていないわけですから、当然動作が重く感じるわけです。
このように、メモリーが不足してしまうと、パソコンの動作に影響を及ぼしてしまうのです。
Windows10でメモリーの使用量の確認方法
まずは、現在メモリーがどのくらい使われてしまっているのかを確認しましょう。
Windows10でメモリーの使用量を確認するには、以下の方法があります。
- タスクマネージャーでメモリーの状態を確認する
- アプリごとのメモリー使用量を確認する
タスクマネージャーでメモリーの状態を確認する
タスクマネージャーを利用すると、メモリーの状態を確認できます。
タスクマネージャーは以下の方法で立ち上げることができます。
【タスクマネージャー起動方法】
- 「スタート」を選択
- 「Windowsシステムツール」を選択
- 「タスクマネージャー」を選択
ショートカット:Ctrlキー+Shiftキー+Escキー
タスクマネージャーを開いたら、「パフォーマンス」タブを選択し、「メモリ」を選択すると詳細を確認できます。
タスクマネージャーが簡易表示になっている場合は、左下に「詳細」と表示されているかと思いますので、こちらをクリックして切り替えます。
アプリごとのメモリー使用量を確認する
アプリケーションごとのメモリーの使用量は、上記項目で説明したタスクマネージャーの、「プロセス」タブから確認できます。
プロセスタブを選択すると各アプリケーションの一覧が表示されます。
「メモリ」の項目を見るとアプリケーションごとのメモリー使用量がわかる他、「メモリ」と表示されている部分をクリックすると使用率順に並び替えできます。
Windows10のメモリー不足の原因
Windows10のパソコンでメモリーが不足する原因には、以下のようなものがあります。
- 常駐アプリ
- 使用するアプリとメモリー
- ハードディスクまたはSSDの容量不足
- プリンター、スキャナーなどの周辺機器の影響
メモリー不足が起きる原因はさまざまです。
どのような状況がメモリーに負荷をかけてしまっているのか、次の項目を参考に確認してみてください。
常駐アプリの状態を確認する
パソコンがメモリー不足になる原因の一つに、常駐アプリがあります。
常駐アプリというのは、パソコンを起動している間バックグラウンドで動き続けているアプリケーションのことです。
不要な常駐アプリが有効になっていると、必要以上にメモリーの容量を消費してしまいます。
→常駐アプリの常駐解除またはアンインストール
使用するアプリとメモリー(推奨スペックなど)
使用するアプリケーションによって、メモリーの消費量は違います。
アプリケーションに合わないメモリーの量だと、メモリーが不足し、結果としてパソコンが重くなってしまうなどの問題が発生する可能性があります。
アプリケーションには推奨のスペックなど(どの程度のメモリーがあるパソコンが良いかなど)がある場合がありますので、アプリケーションの提供元サイトなどでそちらをチェックしてみるといいかもしれません。
ハードディスクまたはSSDの容量不足
ハードディスクやSSDなどの容量不足が原因で、メモリー不足に陥る可能性があります。
ハードディスクやSSDは仮想メモリとしても使用されています。そのため、これらの容量が不足した状態だと結果的にメモリー不足となってしまう可能性があります。
→ファイルの整理またはハードディスク、SSDの増設または容量を増やす
プリンター、スキャナーなどの周辺機器の影響
パソコンを利用していてメモリー不足が起きてしまう場合、プリンター、スキャナーなどの周辺機器が原因の可能性があります。
周辺機器は接続している分、メモリーを消費しています。多くの周辺機器を接続している場合はその影響を受けてメモリー不足になっているかもしれません。
Windows10でメモリー不足を解消する方法
Windows10のパソコンでメモリー不足を解消するには、以下のような方法があります。
- メモリーの増設、または容量を増やす
- 常駐アプリの常駐解除またはアンインストール
- ファイルの整理またはハードディスク、SSDの増設
- パソコンを買い換える
メモリーの増設または容量を増やす
メモリーを増設したり容量を増やすことで、メモリー不足を解消できる可能性があります。
メモリーを増設するためにはパソコンの中を開けて作業する必要があります。そのため、慣れていないという人はその他の方法を試してどうしても増設するしかないという場合に、マニュアル等を確認しながら作業すると良いでしょう。
また、パソコンによって増設できるメモリーの種類や数(空いているスロットなど)が異なりますので、そちらも合わせて確認しましょう。
常駐アプリの常駐解除またはアンインストール
常駐アプリの常駐を解除、またはアンインストールすることで、メモリー不足を解消できる可能性があります。
常駐アプリの状態は、以下の方法で確認できます。
【常駐アプリの状態を確認・無効にする方法】
- タスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」のタブを選択
- 無効にしたいアプリケーションを選択し、「無効にする」を選択
アンインストールについては、下記の方法を参考にしてください。
【不要なアプリをアンインストールする方法】
- 「スタート」を選択
- 「Windowsシステムツール」を選択
- 「コントロールパネル」を選択
- 「プログラムのアンインストール」を選択
- 一覧より、アンインストールしたいプログラムを選択
- 「アンインストール」を選択
ファイルの整理またはハードディスク、SSDの増設または容量を増やす
ハードディスクやSSDを整理したり、容量を増やすことでメモリー不足が解消される可能性があります。
日頃の作業で蓄積した不要なデータがハードディスクなどを圧迫している場合には、整理が必要です。
エクスプローラーからCドライブなどの残り容量を確認して、必要であればいらないデータを消すなどの対応をしましょう。
また、もともとの容量が少ないという場合には、ハードディスク・SSDをもっと容量の大きいものに変えたり、可能であれば増設するという対応もあります。
ハードディスク・SSDには外付けできるものもありますが、中を開けて交換・増設という作業ができそうであればやってしまったほうが良いかもしれません。
ただし、慣れていない場合にはパソコン本体を破損させる可能性もありますので、各メーカーのパソコンの開け方・作業手順を確認してから取り組むことを強くおすすめします。
パソコンを買い換える
パソコンのメモリー不足を解消したい場合には、パソコンを買い換えるという手もあります。
もともとのメモリー容量が少ない、というケースで、ハードディスクやSSDも容量が少なかったり、パソコンがもう古かったりと、メモリー容量だけでない問題がある場合、パソコンの買い替えを検討しても良いでしょう。
Windows10で必要なメモリーはどのくらいか?
Windows10で必要なメモリーは、用途ごとに異なります。
- CGに使う場合
- 動画の編集に使う場合
- ゲームに使う場合
上記の3つは通常使用とは異なり、メモリー消費はすべて多くなります。
各用途でどのくらいメモリーが必要になるのか、一つずつ確認してみましょう。
CGに使う場合
CG制作でパソコンを使う場合、メモリーは16GBはあると良いでしょう。
ただし、作業内容によって必要なメモリは変わってきます。
制作内容によっては32GBへ増やすことを視野に入れて、検討してみるといいかもしれません。
また、他の項目にも言えることですが、メモリーだけではなくCPUなど他のスペックもそれなりに必要です。
動画の編集に使う場合
動画編集に使う場合は、利用する動画ソフトとどういった編集をするかでメモリ使用量が左右されます。
例えば、Premiere Proといったソフトでは16GB(4kを扱うなら32GB)、FinalCutProでは4GB〜8GB、DaVinci Resolveでは8GB〜16GBなどが推奨スペックになります。
また、グラフィックカードなどのその他の性能に動作が左右されるものもあります。
3Dであったり重いエフェクトをたくさん使ったりという作業をする場合には必然的に多くのメモリが必要です。
通常の動画編集で書き出しまで含めてストレスなく作業するためには、16GB程度のメモリはあった方がいいのではないでしょうか。また、その他のスペックが使用ソフトに合うようにするのが良いでしょう。
ゲームに使う場合
ゲームといっても軽めの物から重めのものまで幅広くあるのですが、32GBあれば大体の場合において十分と思われます。
さまざまなPCゲームで遊ぶ上では、16GBでもおおよそ問題ないようです。しかし、遊ぶゲームによってはメモリ使用率がかなり高くなってしまう可能性もあります。ゲームの他にアプリケーションを利用しないように気をつけるなどの配慮が必要です。
8GBの場合、パソコンでいろいろとゲームをしたいのであれば、その他のアプリケーションを同時に利用する場合や、ゲームによっては重くなってしまう可能性があります。場合によっては不満に思うことが多いかもしれません。
4GBではほとんどのゲームを満足に動作させることはできないかと思われますので、ゲームプレイには不向きです。
プレイしたいゲームの推奨スペックを調べて、それに合わせたメモリを用意するのが良いでしょう。
例えば、アクションゲームの『Apex Legends』や、オンラインRPGである『ファイナルファンタジー14』などは8GBが推奨スペックですので、それ以上はあるといいのではないでしょうか。
Windows10 で「メモリが不足しています」と警告が出る場合
Windows10で、「メモリが不足しています」という警告が出る場合、まずはタスクマネージャーでメモリ使用率を確認してみましょう。
使用率が100%に近いほどメモリが不足しています。
また、このメッセージが表示された後、強制的に再起動されてしまうこともあるようです。
こまめにメモリの状態を確認し、不要なアプリケーション、データの整理をしておきましょう。
Windows10でメモリー不足のまとめ
今回は、Windows10でメモリー不足になってしまった場合の解決法を解説しました。
メモリーはパソコンが作業する上で大切な役割を持っています。メモリーが不足してしまうと、パソコンの動作に不具合を起こしてしまうということもありえるのです。
こういった問題を防ぐためにも、不要な常駐アプリは無効にする・アンインストールする、ハードディスクやSSDなどの容量に余裕を持たせておく、といった対策が必要です。
また、自分が使用したいアプリケーションの推奨スペックを調べておくと安心かもしれません。スペックを調べた上であきらかに本体のメモリーが足りなさそうだと感じたら、増設などを検討すべきでしょう。
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