【簡単解決】PCが急に重くなった時の原因を確かめて快適にする方法
今回は、PCの動作が急に重くなる原因やその解決法について解説します。
PCを利用中に動作が急にカクカクしたり、動かなくなってしまったりと重くなってしまう場合には、さまざまな理由が考えられます。たとえば、なんらかの原因でかかる負荷にPCが耐えられない場合や、内部で不具合が起きている場合などです。
これらの問題に対処するためには、原因を適切に突き止める必要があります。
PCが急に重くなる5つの原因
PCの動作が急に重くなる場合、以下のような原因が考えられます。
- ハードディスクに障害が起きている
- メモリー不足になっている
- ウイルスに感染している
- バッググラウンドで動作しているアプリが影響している
- インターネット環境の影響を受けている
ハードディスクに障害が起きている
PCが急に重くなった原因として、ハードディスクに障害が起きている可能性が考えられます。
ハードディスクに問題が発生すると、システムやデータへのアクセスに影響する可能性もあるため、PCの動作がおかしくなったり、遅くなったりする場合もあるのですね。
このような場合には、ハードディスクになんらかの問題が起きていないか、Cドライブ以外も調べる必要があります。
メモリー不足になっている
PCの動作が急に重くなった原因として、メモリー不足が挙げられます。
メモリーの容量はPCによって違いますが、これが不足するとデータを処理しきれなくなって動作が遅くなってしまう可能性があります。
メモリーを使う場面といえば、アプリケーションを利用しているときです。もちろん、メモリーは常に使われているのですが、アプリケーションの内容によっては多くのメモリーを消費しています。利用しているアプリケーションの推奨するメモリー容量に適合しているか?ということも確認する必要があるかもしれません。
また、急にPCが重くなったという場合、最近インストールしたアプリケーションが原因でメモリー不足に陥っている可能性もあります。念のため、一度確認してみると良いでしょう。
ウイルスに感染している
PCの動作が急に重くなってしまった場合、ウイルスに感染している可能性があります。
ウイルスは、メールやサイト、またはUSBメモリーなどから感染する恐れがあり、PCに対してさまざまな悪影響を引き起こしてしまいます。
もし不審なメールやサイトにアクセスした、などの心当たりがある場合は、ウイルス感染を疑ったほうが良いかもしれません。
バックグラウンドで動作しているアプリの影響
PCの動きが急に重くなった場合、バックグラウンドで動作しているアプリが影響している可能性があります。
自分で起動しなくてもPCの内部で起動していて、動作に影響を与えているアプリケーションがあります。
必要のないアプリケーションがバックグラウンドで動いている場合には、これらがPCの動作を重くしている原因かもしれません。
最近新しくインストールしたアプリケーションが原因で、急にPCが重くなった・・・なんていうことも考えられます。
インターネット環境の影響を受けている
PCで動画やサイトを閲覧していたり、ゲームなどをプレイしていたりするときに急に重たくなってしまった・・・という場合、インターネット環境の影響を受けていることが考えられます。
インターネットは利用する場所で環境が異なる上、時間帯によっても回線の混雑状況が変わります。
たとえば、夜間に自宅マンションで片方のPCで動画をダウンロードしつつ、もう片方のPCでゲームをするというケースでは、回線の混雑により重くなってしまう可能性があります。
マンション等の集合住宅では回線を分け合って利用していることも多く、夜間に利用者が増えると回線が混み合うこともあるためです。
また、Wi-Fiを利用している場合は無線ルーターから離れすぎていないかどうかも確認してみたほうが良いでしょう。
タスクマネージャーで原因を調べる方法
PCの動作が重い場合、タスクマネージャーを利用して原因の確認を試みても良いでしょう。
【タスクマネージャーで原因を探る方法】
- タスクマネージャーを起動する
(ショートカットはCtrlキー+Shiftキー+Escキー) - 「プロセス」タブや「スタートアップ」タブで、不要なアプリケーションがPCに影響を及ぼしていないか確認する
PCを快適な状態に戻す方法
PCの動作を快適な状態に戻す方法には、以下のようなものが挙げられます。
原因に応じて対処しましょう。
- ハードディスクを交換またはSSDに交換する
- メモリーを増設する
- 最近インストールしたアプリをアンインストールしてみる
- ウイルス対策ソフトでPCを検査する
- インターネット環境を見直す
ハードディスクを交換またはSSDに交換する
PCの動作が遅くなってしまう場合の解決法として、ハードディスクを交換またはSSDに交換するという方法があります。
ハードディスクに不具合が発生していることや容量不足が原因でPCの動作が遅くなってしまう場合、交換を考えたほうが良いでしょう。
新たなハードディスクに交換しても良いですし、ハードディスクではなく、物理的に壊れにくいとされるSSDへの交換を検討するのも良いかもしれません。
メモリーを増設する
PCの動作が遅くなってしまう場合の解決法として、メモリーを増設するという選択肢があります。
先述したようにメモリー不足のためにPCが重くなってしまう場合には、この方法が有効です。
メモリーを増設するにはPCを開ける必要もありますので、メーカーやPCの種類によってあらかじめ増設方法を確認しておきましょう。
最近インストールしたアプリをアンインストールしてみる
PCの動作が急に重くなってしまう場合には、アプリケーションのアンインストールが有効な可能性があります。
特に、突然PCが重くなってしまったという場合、最近インストールしたアプリケーションが影響している可能性があるため、直近で入れたものがないか確認したほうが良いかもしれません。
【アプリケーションをアンインストールする方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「アプリ」を選択
- 「アプリと機能」を選択
- 該当のアプリケーションを選択
- 「アンインストール」を選択
ウイルス対策ソフトでPCを検査する
PCの動作が急に重くなってしまった場合、ウイルス対策ソフトを利用すると問題が解決する可能性があります。
ウイルスが原因でPCの動作に悪影響が出てしまっている場合には、この方法が有効です。
ウイルス対策ソフトを利用してウイルススキャンを実行すると、ウイルスが検知された場合には駆除をおこなってくれます。
インターネット環境を見直す
PCで動画やサイトを閲覧している際に動作が重たいという場合には、インターネット環境を見直すと良いかもしれません。
自宅でインターネットを利用している場合には、一旦モデムを再起動するなどの解決法を試してみても良いでしょう。また、現在の利用用途に合わせた適切なインターネットプランへ変更するというのも有効な方法です。
通信環境が良くなれば、動画視聴等もスムーズにおこなえます。
PCを快適にする方法一覧
その他にも、PCの動作を快適にする方法を解説します。
メリットとデメリットについても解説していますので参考にしていただけたらと思います。
- スタートアップアプリを削除
- バックグラウンドアプリの削除
- ハードディスクのデフラグを実行すふ
- 電源オプションを変更する
- Windowsアップデート(update)があれば実行
- PCの再起動を実施
スタートアップアプリを削除
スタートアップアプリを無効にする・削除すると、PCが重いという問題を解決できる可能性があります。
スタートアップに設定されているアプリケーションを最低限にすることで、PCが軽くなるというメリットを得られます。
デメリットは、PCの起動時にアプリケーションが起動しなくなるため、手動で起動しなければならなくなることです。
【スタートアップアプリを無効にする方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「アプリ」を選択
- 「スタートアップ」を選択
- 無効にしたいアプリケーションを「オフ」に切り替える
もしくは、そのアプリケーションが不要であればアンインストールしてしまっても良いでしょう。
バックグラウンドアプリの削除
バックグラウンドで動いているアプリケーションを削除すると、PCが重いという問題を解決できる可能性があります。
もしくは、バックグラウンド設定を無効にするだけでも良いでしょう。
この方法のメリットは、バックグラウンドで起動しているアプリケーションを減らすことでシステムへの負荷が軽くなることです。
デメリットは、不要なのかわからないアプリが存在する可能性があり、誤って無効にしてしまうケースも考えられるということでしょうか。
そのため、すべてを無効にしたり削除するのではなく、明らかに不要だと分かるものだけに対して実行するのが良いでしょう。
【バックグラウンドアプリを無効にする方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「プライバシー」を選択
- 「バックグラウンドアプリ」を選択
- 無効にしたいアプリケーションを「オフ」に切り替える
ハードディスクのデフラグを実行する
PCが重いという問題を解決したい場合には、ハードディスクのデフラグを実行するのも一つの手です。
デフラグというのは最適化という意味で、作業の過程で起こる可能性のあるファイルの断片化を解消する作業です。
断片化というのは簡単に言うと一つのデータがあちらこちらに分割されてしまうことを言います。このような断片化されたデータが増えすぎるとPCの動作が重くなってしまう可能性があります。
デフラグを行うメリットは、ハードディスクが整理されることにより処理速度が上がる可能性があることです。
ただし、デフラグを実行中は他の作業ができない他、ハードディスクの容量によっては、時間がかかってしまう可能性があります。
【デフラグを実行する手順】
- 「スタート」を選択
- 「Windows管理ツール」を選択
- 「ドライブのデフラグと最適化」を選択
- 一覧よりデフラグしたいドライブを選択
- 「最適化」を選択
→「実行中」と表示されるため待機する - 「OK」と表示されたら完了
- 「閉じる」を選択
電源オプションを変更する
PCが急に重くなってしまった場合、電源オプションを変更することで問題が解決する可能性があります。
この方法のメリットは、アプリケーションの削除や無効化を行わないで良いため手軽に出来ることです。
デメリットは、電源オプションが高パフォーマンスになるとパフォーマンスが上がる分消費電力が増えることです。
【電源オプションを変更する方法】
- 「スタート」を右クリック
- 「電源オプション」を選択
- 「電源とスリープ」内の「電源の追加設定」を選択
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」を選択
- プランを選択(「追加プランの表示」がある場合そちらもクリックで表示できます)
Windowsアップデート(Update)があれば実行
PCが急に重くなってしまった場合、Windowsアップデートを実行すると問題が解決する可能性があります。
こちらの方法のメリットは、動作が速くなる可能性があるだけではなく、新たな更新内容の恩恵を受けられるようになることです。
デメリットは、時間がかかってしまい、その間PCを利用できない可能性があることです。
【Windows Updateの確認・更新方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 状態を確認し、「更新プログラムのチェック」や「今すぐ再起動する」という項目があれば選択する
PCの再起動を実施
PCが急に重くなった場合の解決法として、再起動があります。
中でも、完全シャットダウンを行うと一度スッキリした状態で起動できるので、試す価値があります。
完全シャットダウンを行うには、通常のシャットダウンとは異なり、Shiftキーを押しながらシャットダウンをします。シャットダウン後に起動して様子を確認してみましょう。
PCの再起動は、解決法の中では一番簡単に実行できるというのがメリットですね。
デメリットは、他の原因があった場合に問題が解決しない可能性があるということと、完全シャットダウンを行った場合は通常のシャットダウンと比較して起動が若干遅いと感じる可能性があることです。
PCが急に重くなる原因のまとめ
今回は、PCが急に重くなってしまう原因と、それを解消し快適にする方法を解説しました。
PCが急に重くなった場合に考えられる原因としては、メモリー不足やウイルス感染などが挙げられます。
その他にも、蓄積した断片化データだったり、バックグラウンドで動作しているアプリケーションが原因の場合もあるでしょう。
PCの不具合にはさまざまな原因が考えられるため少し焦ってしまう方もいるかもしれませんが、ひとつひとつ解決法を試してみてください。
まずは、タスクマネージャー等で原因を探りつつ、最近新しいアプリケーションを入れたりいつもと違う作業をしたりしていないか、などを思い出してみると素早く解決できるかもしれません。
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