今回は、「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合の解決方法を解説します。
PCから音が出なくなり音量を確認しようとしたところ「オーディオサービスが応答していません」と表示され困っている方もいるのではないでしょうか。
また、これによりマイクが使えなくなる、認識しなくなるというケースもあるようです。
こちらの記事では、この「オーディオサービスが応答していません」という問題について複数の対処方法を解説しますので、参考にしていただければと思います。
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オーディオサービスとは
オーディオサービスとは、「Windows Audio」というWindowsの常駐プログラムです。
「Windows Audio」はPCの音源制御に関わっており、無効になっていたり不具合を起こしていたりすると音が聞こえなくなるなどの問題が発生します。
「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、この「Windows Audio」になんらかの問題が起きているか、その他の不具合が影響している可能性があります。
Windows 10でオーディオサービスが応答していません、実行されていませんと表示される場合
Windows 10で「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、以下の方法を実行してみると問題が解決する可能性があります。
- 音量を調節してみる
- PCを再起動してみる
- 「Windows Audio」が無効になっていないか確認する
- 「Windows Audio」のログオン設定を確認する
- 拡張機能を無効にする
- トラブルシューティングを実行する
- サウンドドライバーを再インストールする
- BIOSをアップデートする
一時的な不具合により「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示されている可能性もありますので、簡単にできる対処法から実行してみるのがよいでしょう。
音量を調節してみる
一時的な不具合で「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合、音量を少し調節することで問題が解決する可能性があります。
音量調節のアイコンを選択し、スライダーを操作して音量を上下させてみてください。
一時的なエラーの場合はこの操作で改善するケースがあります。
PCを再起動してみる
一時的な不具合で「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合、PCを再起動させると問題が解決する可能性があります。
PCを再起動することでシステムの一時的な不具合が解消されるケースは多々あります。
音が出ない場合の他にも、通知音が鳴り止まなくなってしまったなどの場合に有効です。
もし音量調節や再起動で問題が解決しない場合は、さらに以下の項目から対処法を確認してみてください。
「Windows Audio」が無効になっていないか確認する
Windows 10のPCで「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、「Windows Audio」が無効になっていないか確認してみてください。
「Windows Audio」は最初の項目で説明した、オーディオサービスのプログラムです。
このプログラムがなんらかの原因で無効になっていると「オーディオサービスが応答していません」などのメッセージが表示され音が聞こえなくなる場合があります。
Windows Audioの設定を確認するには、以下の手順を実行してください。
【「Windows Audio」が無効になっていないか確認する方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「services.msc」と入力します。
- 「OK」を選択します。
- サービス一覧より、「Windows Audio」を選択します。
- 「スタートアップの種類」項目が「無効」になっている場合は「自動」に設定します。
- 「サービスの状態」が「停止」になっていたら「開始」を選択します。
「実行中」の場合は一度停止状態にしてから開始させます。 - 「Windows Audio Endpoint Builder」や「Multimedia Class Scheduler」も同様に変更します。
「Windows Audio」のログオン設定を確認する
Windows 10のPCで「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、「Windows Audio」のログオン設定を確認してみてください。
【「Windows Audio」のログオン設定を確認する方法①】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「services.msc」と入力します。
- 「OK」を選択します。
- 「Windows Audio」を選択します。
- 「ログオン」のタブを選択します。
- 「ローカルシステムアカウント」を選択します。
- 「OK」を選択します。
- 「Windows Audio」を右クリックします。
- 「再起動」を選択します。
また、こちらの操作で問題が解決しない場合は、以下の手順も実行してみてください。
【「Windows Audio」のログオン設定を確認する方法②】
- 「Windows Audio」を選択します。
- 「ログオン」タブを選択します。
- 「アカウント」を選択します。
- 「参照」を選択します。
- 「local service」と入力します。
- 「名前の確認」を選択します。
- 「local service」→「LOCAL SERVICE」と変換されたら「OK」を選択します。
- 「パスワード」の欄を削除します。
- 「パスワード確認入力」の欄を削除します。
- 「OK」を選択します。
- 「Windows Audio」を右クリックします。
- 「再起動」を選択します。
拡張機能を無効にする
Windows 10のPCで「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、拡張機能を無効にすると問題が解決する可能性があります。
拡張機能が有効になってしまっているためにマイクが使用できない、認識されないといったケースもあるようです。
拡張機能を無効にする方法は以下のとおりです。
【拡張機能を無効にする方法】
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックします。
- 「サウンド」を選択します。
- 「再生」タブを選択します。
- 該当のスピーカーを選択します。
- 「プロパティ」を選択します。
- 「詳細」タブを選択します。
- 「信号の拡張機能」項目の「オーディオ機能拡張を有効にする」にチェックが入っている場合は、外します。
- 「適用」を選択します。
- 「OK」を選択します。
トラブルシューティングを実行する
Windows 10のPCで「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、トラブルシューティングを実行することで問題が解決する可能性があります。
こちらで解説するトラブルシューティングは、オーディオの再生に関するツールについてです。
【トラブルシューティングを実行する方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「トラブルシューティング」を選択します。
- 「オーディオの再生」を選択します。
見つからない場合は、「追加のトラブルシューティングツール」を選択します。 - 「トラブルシューティングの実行」を選択します。
サウンドドライバーを再インストールする
Windows 10のPCで「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、サウンドドライバーを再インストールすると問題が解決する可能性があります。
以下の手順でサウンドドライバーをアンインストールしてからPCを再起動すると、自動で改めてインストールが行われます。
【サウンドドライバーを再インストールする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」を右クリックします。
- 「ハードウェア変更のスキャン」を選択します。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」を選択して展開します。
- 該当のサウンドドライバーを右クリックします。
- 「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 「アンインストール」を選択します。
- 完了後、PCを再起動します。
再起動が完了したら、再度デバイスマネージャーよりサウンドドライバーが再インストールされたことを確認してください。
コマンドを使用してネットデバイスとオーディオサービスを有効にする
Windows 10のPCで「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、コマンドを使用してネットデバイスとオーディオサービスを有効にすると問題が解決する可能性があります。
【コマンドを使用してネットデバイスとオーディオサービスを有効にする方法】
- 「Windows」キー+「R」キーを押します。
- 表示された「ファイル名を指定して実行」のボックスに「cmd」と入力します。
- 「OK」を選択します。
- 表示されたウインドウに「net localgroup Administrators /add networkservice」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 続けて、「net localgroup Administrators /add localservice」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
BIOS(UEFI)をアップデートする
Windows 10のPCで「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合は、BIOS(UEFI)をアップデートすると問題が解決する可能性があります。
BIOSはPCの起動に際して動作するプログラムです。
BIOSの不具合によりサウンドドライバーなどが問題を起こしている場合は、アップデートを行うと改善される場合があります。
BIOSはPC・マザーボードのメーカーごとに異なります。そのため、該当の公式サイトより最新のアップデートがあるかを確認してみてください。
Dellでオーディオサービスが応答していませんと表示される場合
DellのPCで「オーディオサービスが応答していません」と表示される場合、以下の対処法を実行することで問題が解決する可能性があります。
- サポートページからサウンドドライバーを入手する
- トラブルシューティングツールを実行する
DellのPCでも前項目までの対処法を一度試してみると「オーディオサービスが応答していません」という表示が解消される場合があります。
それでも解消されない場合は、下記の項目を参考にしてみてください。
サポートページからサウンドドライバーを入手する
DellのPCで「オーディオサービスが応答していません」と表示され音が出なくなってしまった場合、サポートサイトからサウンドドライバーを入手すると問題が解決する可能性があります。
また、アップデートが必要なドライバーがあった場合は適用するのもよいでしょう。
トラブルシューティングツールを実行する
DellのPCで「オーディオサービスが応答していません」と表示される場合、トラブルシューティングツールを実行すると問題が解決する可能性があります。
各メーカーにはそれぞれのハードウェア診断ツールが存在します。Dellの場合はオンラインの診断ツールもありますのでそちらも実行してみるとよいでしょう。
オーディオサービスが応答していません、実行されていませんと表示される場合の解決方法まとめ
今回は、「オーディオサービスが応答していません」「オーディオサービスが実行されていません」と表示される場合の解決方法を解説しました。
一時的な不具合の場合はPCの再起動などで解消されるケースもありますが、Windows Audioなどに問題が発生している場合もあります。
PCの音が急に聞こえなくなってしまうと「スピーカーなどの故障かも」と焦ってしまいがちです。しかし、「オーディオサービスが応答していません」などのメッセージが表示されている場合は今回解説した対処法が有効な可能性があるので、落ち着いて実行してみてください。