今回は、パソコンでCドライブからDドライブにデータを移動、入れ替えして快適に使う方法を解説します。
Cドライブは、Windows等のOSで使用するのでHDDでもSSDでも故障しやすくなります。そのため、DドライブをHDDに作ってそこにデータを保存すれば、Cドライブに障害が起きてもデータだけはすぐに救出することができます。
特に、SSDの場合は障害が起きると素人ではデータの救出がほぼ不可能です。そのため、データは別ドライブにするかバックアップを取る必要があります。
また、容量が多くなるとそれだけ動作が遅くなる可能性もあるので、データだけでもDドライブに移動させることで動きが軽くなる場合があります。
最近のノートパソコンの中には、SSDとHDDが装備されている機種やSSDを装着できる空きがある機種もあるため、おすすめです。
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PCのドキュメントやピクチャー、デスクトップなどのフォルダをCドライブからDドライブに移動する方法
通常Cドライブに保存されているドキュメントやピクチャーフォルダですが、Dドライブに移動させることができます。
ピクチャーやデスクトップに関しても下記の方法で移動できます。
windows10でCドライブからDドライブにデータを移動する方法
【ドキュメントをDドライブに移動させる方法】
- 「エクスプローラー(フォルダのマーク)」を開く
- 「ドキュメント」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「場所」のタブを選択
- 「移動」を選択
- Dドライブを選択
- 「フォルダーの選択」を選択
- 「ドキュメントのプロパティ」のパス名に「D:¥Documents」と入力
- 「OK」を選択
- 「フォルダーD:¥Documentsは存在しません。新たに作成しますか?」と表示されたら、「はい」を選択
- 「はい」を選択
- 「OK」を選択
Windows11でCドライブからDドライブにデータを移動する方法
【ドキュメントをDドライブに移動させる方法】
- Dドライブ内に「ドキュメント」フォルダを作成しておく
- エクスプローラーを開く
- Cドライブの「ドキュメント」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「場所」タブを選択
- 「移動」を選択
- Dドライブの「ドキュメント」フォルダを選択
- 「フォルダーの選択」を選択
- 「適用」を選択
- 「元の場所のすべてのファイルを、新しい場所に移動しますか?」等のメッセージが表示されたら「はい」を選択
ゲームのデータなどをCドライブからDドライブに移動する方法
パソコンでゲームをしている、やろうと思っている人におすすめなのが、ゲームのデータをDドライブに保存することです。
CドライブをSSDにして、HDDをDドライブとして使い、そちらにゲームデータを保存するとSSDの容量節約になります。
ゲーム等のアプリケーションによりますが、セーブデータの読み込み先を指定できるものであれば、移動が可能です。
セーブデータ移行後に、ゲームのシステム設定からセーブデータ読み込み先をDドライブに変更すると良いでしょう。
CドライブからDドライブにデータを移動してもいいものなのか
しかし、CドライブからDドライブにデータを移動しても良いのか、と考える人もいるかも知れません。
基本的には、DドライブがCドライブと同じデバイス上にあるなら移動は可能です。
その他にも、外付けハードディスクなど、使用しているデバイスに直接繋がっているストレージなら移動は可能だと言えます。ただし、NASなどのネットワーク上のデバイスでは移動できません。
また、WindowsなどのOS、システム関係のデータを移動させるとパソコンが動作しなくなる可能性もありますので、システムに関わるデータやよくわからないデータについては移動させないようにしましょう。
アプリケーションやゲームのプログラム本体をDドライブに移動する
先ほど、ゲームデータをDドライブに保存するということについて解説しました。では、セーブデータだけではなく、アプリケーションやゲームのプログラム本体をDドライブに移動させたい場合、どのようにすればよいのでしょうか?
基本的には、アプリやゲーム本体のプログラムを他のドライブに移動するのは不可能です。
ただし、再インストールすることで結果的に移動が可能です。
どういうことかというと、ゲームのインストール用フォルダをDドライブに作成するということです。
ただし、CドライブがSSD、DドライブがHDDの場合、アプリやゲームがSSDの恩恵を受けられず、起動が遅くなったりするケースがあるようです。
【ゲームなどのプログラムデータをCドライブからDドライブに保存する方法】
- Dドライブに「program Files」というフォルダを作成する
- Dドライブに「program Files(X86)」というフォルダを作成する
- Cドライブに入っている移動したいゲーム等のアプリケーションを一度アンインストールする
- Dドライブに再度移動したいゲーム等のアプリケーションをインストールする
ゲームでCドライブとDドライブを使い分ける方法
先述したとおり、ゲームのデータをすべてDドライブに保存してしまうと、SSDの恩恵が受けられなくなってしまう可能性があります。
基本的にSSDはHDDよりもデータの読み書きが早いという特徴があります。
遊びたいゲームによってはそのデータ読み書きの速度が大切になってくるものもあるので、できればSSDの恩恵を受けたいですよね。
しかし、SSDがCドライブでHDDがDドライブになっている場合、すべてをCドライブに入れてしまうと容量が圧迫されてしまいます。
できるだけSSDの恩恵を受けつつ、Cドライブのデータの空き容量を節約したい場合には、Cドライブにゲームのアプリ、Dドライブにゲームのデータを保存するのが良いでしょう。
ちなみに、データがHDDに保存されているとどうなるのかというと、ゲームを立ち上げたときにゲームのデータがメモリーに移動します。
そのため、ゲームデータがHDDに保存されていても心配ありません。
Cドライブの容量をDドライブに割り当てるまたは、Cドライブの容量を減らしてDドライブを作る方法
先ほどの項目では、SSD・HDDを利用して、1台ずつCドライブとDドライブとして使う方法について解説しました。
こちらの項目では、一つのSSD・HDDの中を分割して、Cドライブ・Dドライブといった具合に使う方法を解説します。
このように一つのストレージを分割することを「パーティション分割」と呼びます。
- パーティションの分割をするメリットは?
- Cドライブの容量を減らしてDドライブに割り当てる方法
- Cドライブの容量を減らしてDドライブを新規に作成する方法
パーティションの分割をするメリットは?
それでは、パーティションを分割するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
たとえば、パーティション分割をしていて、CドライブにはWindowsOSなどのシステムデータ、Dドライブにはアプリケーションやゲームのデータを保存していたとします。
ある時Cドライブになんらかの不具合が起こり、リカバリーが必要な状況になってしまいました。このCドライブのリカバリーをおこなう場合、一度内部のデータが削除されます。
もしこの状況ですべてCドライブに保存していたら、リカバリーの際にはすべてのゲームやアプリケーションのデータまでも消えてしまうということになります。
すべてのデータが消えてしまうと、再インストールの手間も大きい上、アプリケーションなどで自分がカスタマイズした設定などもすべてなくなってしまうということになりかねません。
パーティションを分割してDドライブにゲームやアプリケーションのデータを分けておくことで、Cドライブのリカバリーをおこなっても、Dドライブにあるデータは消えずに済むのです。
Cドライブの容量を減らしてDドライブに割り当てる方法
もともとDドライブがあり、Cドライブの容量を減らしてDドライブに割り当てたいケースについて解説します。このような場合は、まずはCドライブのボリュームを減らしてから未割り当て領域を利用してDドライブに割り当てると良いでしょう。ただし、Cドライブの容量はある程度残しておきましょう。
また、この手順では一度Dドライブのデータがすべて削除されますので、Dドライブのバックアップを忘れずにおこなってください。
具体的な手順は以下のとおりです。
【Cドライブの容量を減らしてDドライブに割り当てる方法】
- Dドライブのデータをバックアップしておく(作業手順中にすべて消えるため)
- アカウントに管理者権限でサインイン
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- 「ディスクの管理」を選択
- 「ディスクの管理」画面にて、Cドライブ(C:)を右クリック
- 「ボリュームの縮小」を選択
- 「縮小領域の照会」というポップアップが表示されたら待つ
- 「Cの縮小」画面が表示されたら、「縮小する領域のサイズ」の部分をDドライブに追加したい容量分だけ選択
- 「縮小」を選択
- ※念の為、Dドライブのデータをバックアップしたか確認しておきましょう。
- 「ディスクの管理」画面に戻るので、Dドライブの部分を右クリック
- 「ボリュームの削除」を選択
- 「このボリュームを削除するとボリューム上のデータがすべて削除されます。」と表示されるので、バックアップを取ったことを確認して「はい」を選択
- Dドライブが「未割り当て」の領域になる
- 「未割り当て」と表示されている部分を右クリック
- 「新しいシンプルボリューム」を選択
- 「新しいシンプルボリュームウィザード」が表示されたら、「次へ」を選択
- 「ボリュームサイズの指定」画面にて、「シンプルボリュームサイズ」を選択
- 「次へ」を選択
- 「ドライブ文字またはパスの割り当て」画面にて、「次のドライブ文字を割り当てる」を選択
- 「D」など、希望の文字を選択
- 「次へ」を選択
- 「パーティションのフォーマット」画面にて、「このボリュームを次の設定でフォーマットする」を選択
- その他必要であれば設定を変更する
(「クイックフォーマットをする」にチェックを入れるとフォーマットが早くなります。
その他にも、「ボリュームラベル」ではDドライブの名前を設定できます。) - 「新しいシンプルボリュームウィザードの完了」と表示されたら、「完了」を選択
- 「ディスクの管理」画面にて、新しく作成したDドライブがあることを確認する
Cドライブの容量を減らしてDドライブを新規に作る方法
Cドライブの容量を減らしてDドライブを新しく作りたい場合、まずはCドライブのボリュームを縮小し、次の手順でそれを新規のDドライブとして設定します。具体的な手順は以下のとおりです。
【Cドライブの容量を減らしてDドライブを新規に作る方法】
- アカウントに管理者権限でサインイン
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- 「ディスクの管理」を選択
- 「ディスクの管理」画面にて、Cドライブ(C:)を右クリック
- 「ボリュームの縮小」を選択
- 「縮小領域の照会」というポップアップが表示されたら待つ
- 「Cの縮小」画面が表示されたら、「縮小する領域のサイズ」の部分を、新規に作りたいDドライブの容量分選択
- 「縮小」を選択
- 「ディスクの管理」画面に戻るので、「未割り当て」と表示されている部分を右クリック
- 「新しいシンプルボリューム」を選択
- 「新しいシンプルボリュームウィザード」が表示されたら、「次へ」を選択
- 「ボリュームサイズの指定」画面にて、「シンプルボリュームサイズ」を選択
- 「次へ」を選択
- 「ドライブ文字またはパスの割り当て」画面にて、「次のドライブ文字を割り当てる」を選択
- 「D」など、希望の文字を選択
- 「次へ」を選択
- 「パーティションのフォーマット」画面にて、「このボリュームを次の設定でフォーマットする」を選択
- その他必要であれば設定を変更する
(「クイックフォーマットをする」にチェックを入れるとフォーマットが早くなります。
その他にも、「ボリュームラベル」ではDドライブの名前を設定できます。) - 「新しいシンプルボリュームウィザードの完了」と表示されたら、「完了」を選択
- 「ディスクの管理」画面にて、新しく作成したDドライブがあることを確認する
まとめ、CドライブからDドライブにデータを移動、入れ替えして快適に使う方法
今回は、CドライブからDドライブにデータを移動、入替して快適に使う方法を解説しました。
Cドライブだけにすべてのデータを入れていると、場合によっては容量が圧迫されてしまったり、リカバリーの際にすべてのデータを消さなければならなかったりする可能性があります。
最近のノートパソコンには、SSDとHDDが搭載されていたり、搭載できるスペースがあったりします。それらを利用してCドライブだけではなくDドライブにデータを保存すると良いでしょう。
その他にも、一つのストレージをCドライブとDドライブに分割する方法も解説しました。この作業を行う場合、念のため、バックアップをおこなってから作業することをおすすめします。