ノートパソコンを長く使っていくためには、定期的に掃除をすることが重要です。
ホコリが溜まってきたり、汚れを放置していたりすると、ノートパソコンの発火や不調の原因となります。
本記事では、ノートパソコンの掃除方法を解説します。
ノートパソコンの掃除の手順は、大まかに以下のようなイメージです。
- 電源を切る
- ホコリを拭き取る
- キーボードを掃除する
- 画面を拭く
- 仕上げに無水エタノールなどで拭き取る
その他にも、気をつけるべきポイントや、掃除を専門家に依頼した場合の料金相場などを詳しく解説しますので、参考にしていただけたらと思います。
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ノートパソコンの掃除は必要なのか?
「今までノートパソコンの掃除をしたことがないけれど、特に問題ない」という方もいらっしゃると思います。
しかし、ノートパソコンの汚れを放置しておくと、細菌が増加し、衛生的に悪影響を及ぼします。
特に、キーボード部分などは手で触れているため、トイレよりも細菌が多い可能性がある、という情報があります。ただ、パソコン上には水分や栄養分がないため、細菌が増殖している可能性は少ないという見方もあります。
とはいえ、普段から触れているキーボードをそのままにしていると手垢やホコリが付いたままというのも事実です。
これらの汚れが蓄積していくと、こびりついて取りづらくなってしまうことも考えられますので、こまめに掃除を行うとよいでしょう。
また、ノートパソコンの内部にホコリが溜まると、ファンが正常に動作しなくなり、熱暴走を引き起こす可能性もあります。
しかし、自分でノートパソコンの内部を掃除するのはなかなか難しいでしょう。本体の動作が怪しいと感じたら、専門家に相談するのがおすすめです。
ノートパソコンを清潔に長く使っていくためにも、定期的なクリーニングを行いましょう。
ノートパソコンの掃除に必要な道具
ノートパソコンの掃除に必要な道具には、以下のようなものがあります。
- 液晶クリーナー(メガネ拭きなどでOK)や柔らかい布
- ハンディワイパーなど
- エアダスター(あれば)
- 無水エタノールや中性洗剤
- 綿棒
- マスク(ホコリ防止)
しばらく掃除を行っていないパソコンをクリーニングする場合は思った以上にホコリが舞うことがありますので、マスクは用意しておくとよいでしょう。
エアダスターなどは自宅にない方もいらっしゃると思いますが、その他の道具は特別なものはありません。
身の回りのものでも軽い掃除はできますので、ノートパソコンの汚れ具合や、自宅にある物に応じて、適した掃除道具を用意しましょう。
ノートパソコンのホコリ掃除のやり方
こちらの項目では、ノートパソコンの掃除について、以下の各項目に分けて解説していきます。
- 電源を切る
- 全体についたホコリや汚れを掃除する
- キーボードを掃除する
- 画面を液晶クリーナーなどで拭く
- 仕上げに無水エタノールや薄めた中性洗剤で拭き取る
- 内部を掃除する場合(自己責任)
また、ノートパソコンのクリーニングを行う前には、できるだけバックアップを取っておくのがおすすめです。
掃除の際にトラブルが起き、データが破損してしまう可能性もあります。バックアップを取っておけば、このようなケースでも安心です。
電源を切る
まずは電源を切り、ノートパソコンを開けます。
マウスなどの周辺機器が接続されていたら、全て取り外しましょう。ケーブルなども忘れずに取り外してください。
電源を切らずにクリーニングを始めると、感電などのおそれもあり危険です。必ず電源を切りましょう。
全体のホコリや汚れを掃除する
次に、ノートパソコン全体についているホコリや汚れを大まかに掃除します。
柔らかい布などでカバーや本体の上に乗っているホコリを払うとよいでしょう。
ハンディワイパーなどでもホコリを絡め取れるので、そちらでも大丈夫です。
あらかじめさっと汚れを取り除いておくことで、液晶の掃除の際などにホコリや砂を引きずって画面を傷つけるリスクが減ります。
キーボードを掃除する
キーボードやタッチパッドは、日常的に手で触れている部分です。その分、汚れがたくさんつきやすいため、定期的に掃除するとよいでしょう。
キーボードの掃除を行う場合は、綿棒や柔らかいブラシを使います。キーボードの間は狭いため、細い綿棒などを使うのがよいでしょう。
スライム状のジェルクリーナーというものもあるため、よりきっちりホコリを取りたいという方は試してみてはいかがでしょうか。
エアダスターなどがあればそちらを使ってホコリを吹き飛ばすとスムーズです。
タッチパッド部分は、柔らかい布などに薄めた中性洗剤や無水エタノールをつけ、拭き取るとよいでしょう。
ノートパソコンは機械のため、中性洗剤などを水で薄めて使う場合は、しっかりと絞ってから使いましょう。
キーボード・タッチパッドともに、傷をつけないよう丁寧に掃除してください。
画面を拭く
ノートパソコンの画面を拭きます。
液晶クリーナー・メガネ拭きなどで拭くと、拭き跡も残りづらくきれいに掃除できます。
薄めた中性洗剤を使って、柔らかい布で丁寧に拭いてもよいでしょう。
また、ノートパソコンの機種によっては、画面上部にカメラが付いている場合もあります。
このような場合は、カメラを傷つけないように気をつけながら掃除を行いましょう。
この時に、ウェットティッシュなどを使うと、アルコール成分でディスプレイの表面が傷ついてしまうことがあるため注意が必要です。
仕上げに無水エタノールなどで拭き取る
ノートパソコンの全体がきれいになったら、仕上げに拭き上げるとよいでしょう。
掃除をしているうちに、取れたホコリが掃除し終えた部分に付いてしまっていることもあります。
そのため、できれば最後に本体を一通り、無水エタノールなどで拭いてあげましょう。
ノートパソコンの外側の掃除については、こちらで以上になります。
一連の掃除を毎回する必要はないと思いますが、定期的に軽くお掃除できるとよいですね。
内部を掃除する場合(自己責任)
ノートパソコンのファンなどの内部を掃除する場合は、ネジを外して本体を開ける必要があります。
内部は精密な構造になっているため、傷つけたり軸がズレてしまったりすると動作不良のおそれがあり注意が必要です。
そのため、ノートパソコン内部の掃除は、できるだけ専門業者に依頼することをおすすめします。
自己責任で掃除を行う場合には、データのバックアップを取った後、以下のような流れで実行してみてください。
【ノートパソコンの内部(ファン)を掃除する方法】
- ノートパソコンの電源を切り、周辺機器を取り外します。
- バッテリーを外します。
- ネジを外してノートパソコンのカバーを開けます。
(無理に開けようとすると破損しますので、各メーカーのサイトで開け方を確認しましょう。) - 必要があればキーボード側のネジを外して開けます。
- ファンを掃除する場合、カバーがついていたら外します。
- ファンを取り出すために、周りの部品のネジを外します。
- ファンを取り出します。
- ネジを外し、エアダスターなどを使用して排気口のホコリを取り除きます。
- ファン本体を掃除する際は、軸がずれないよう丁寧に取り扱います。
- 掃除が完了したら本体をもとに戻します。
上記の方法で内部の掃除を行えますが、不安に感じた場合は無理に掃除せず、専門家に相談してみてください。
よくわからないまま掃除を行って、大切なノートパソコンが故障してしまうと大変です。
掃除できそうだなという場合にも、部品や内部の取り扱いは慎重に進めていきましょう。
ノートパソコンの掃除が終わったら
ノートパソコンを掃除した後は、電源を入れて正常に動作するか確認しましょう。
取り外していた周辺機器なども拭き掃除して、つなぎ直すとよいですね。
また、掃除後もトラブルに備えてファイルやデータのバックアップを取ることをおすすめします。
なぜなら、掃除直後は問題なくても、後日異常が発生する場合がないとは言い切れないからです。
大切なデータを守るためにも、こまめにバックアップを取っておきましょう。
ノートパソコンを掃除する際のポイント・注意点
ノートパソコンを掃除する際は、以下のポイントに気をつけましょう。
- 必ずノートパソコンの電源を切る
- 部品の紛失に注意する
- 本体に傷をつけないように注意する
- バックアップを取っておく
それぞれのポイント・注意点については、以下の項目で解説しています。
ポイントをおさえて、ノートパソコンを安全に掃除しましょう。
必ずノートパソコンの電源を切る
ノートパソコンの掃除を行う際は、必ず本体の電源を切りましょう。
電源を切ってから掃除を始める理由としては、誤作動や感電などの危険があることが挙げられます。
ノートパソコンの故障につながるおそれもありますので、必ず電源を切ってから掃除を行いましょう。
部品の紛失に注意する
ノートパソコンの内部を掃除する場合などは、外した部品がなくならないようにきちんと管理しましょう。
特に、ノートパソコンのカバーなどを締めているネジは小さく、なくなりやすいです。
取り外したネジがなくならないように、トレーなどに並べておくとよいでしょう。
どの位置のネジかわかるように並べておくのもおすすめです。
本体に傷をつけないように注意する
掃除道具を使ってノートパソコンをクリーニングする際は、本体に傷をつけないように丁寧に操作しましょう。
特に、ブラシや綿棒などを使用する場合は、強く掃除しすぎると本体が傷ついてしまうおそれがあります。
また、ウェットティッシュなどに含まれるアルコール成分などによっては、ディスプレイの表面が傷ついてしまう可能性もあるため注意が必要です。
場所によってはノートパソコンが故障してしまう可能性もありますので、気をつけながら掃除を行ってください。
バックアップを取る
ノートパソコンの掃除前後には、できるだけバックアップを取るのがおすすめです。
特に、内部を掃除する場合はカバーを開けたり部品を取り外したりするため、何らかのミスでデータが失われたり、パソコンが故障してしまうおそれがあるためです。
HDDやSSDのデータをバックアップしておくだけで、上記のようなトラブルが発生した場合にもデータを復活させることができます。
日頃からバックアップを取っておくに越したことはありませんが、掃除を行う際に定期的にバックアップを取るようにするだけでも最悪の事態を防げます。
ノートパソコンのファンなどを掃除依頼する際の料金は?
ノートパソコンの掃除方法を説明しましたが、ファンや本体の内部などを自分でクリーニングするのは不安という方もいますよね。
そこで気になるのは、ノートパソコンの掃除を業者に依頼する場合の料金です。
もしパソコン内部の掃除を業者に依頼する場合、5,000円〜30,000円ほどの料金がかかります。
掃除するパーツや分解の度合いによっても金額が変わるので、どの程度の掃除を求めるかによって業者やメニューを選ぶのがおすすめです。
出張などを依頼する場合は、合わせてそちらの料金もかかる可能性があります。
ノートパソコンの調子が悪い場合や、内部のホコリが気になる、という場合などは、まず依頼する業者に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
この記事では、ノートパソコンの掃除手順や注意点、ポイントなどを解説しました。
ノートパソコンの掃除は、定期的に行うことが重要です。掃除の際は、電源を切って周辺機器を取り外してから、本体に傷がつかないよう丁寧にクリーニングを行いましょう。
掃除後には、本体を起動して動作を確認してください。また、突然のトラブルに備え、バックアップを取っておくのもおすすめです。
愛用のノートパソコンを長持ちさせるためには、定期的に掃除をすることが重要です。
適切な方法で掃除して、きれいな状態で長く使っていきましょう。