ノートパソコンの液晶パネルを自分で交換修理して安くする方法

ノートパソコンの液晶パネルが割れた場合は交換修理するしかありません。手順は下記のとおりです。

  • バッテリーを外す
  • ヒンジカバーを外す(無い場合あり)
  • 液晶パネルの縁を覆っているカバーを外す
  • 液晶パネルを止めているネジを外す
  • 液晶パネルに繋がっているコネクターケーブルを外す
  • 新しい液晶パネルを取り付けて元に戻す

ノートパソコンの液晶パネルを交換修理する費用や値段

Windowsのノートパソコンの場合

Windowsのノートパソコンは単なる液晶パネルかタッチパネルかで費用が変わります。

単なる液晶パネルの場合は中古ならヤフオクなどで3,000円~5,000円程度、新品の液晶パネルは5,000円~15,000円程度で購入できます。
15.6インチくらいまでは割と安く購入できますが17インチなどの特殊な液晶パネルは20,000~30,000円と高くなります。

また、タッチパネルの場合も15.6インチクラスで20,000円程度はかかります。

工賃は自分でやると無料ですが、業者に頼むと10,000~20,000円程度かかります、総額で普通の液晶パネルの交換修理は30,000~40,000円、タッチパネルの場合は40,000~50,000円程度かかります。

また、液晶パネルはほとんどの自治体で処分できないゴミになります。西濃運輸で引き取ってくれますが税別4,000円の費用がかかります。

MacBookの場合

MacBookは特殊な場合があるので生産時期によってかわります。
面倒な場合は液晶パネルを含む上部全部を取り替えるのが簡単で失敗がすくなく済む場合もあります。
費用は液晶パネル単体で10,000円~20,000円、液晶パネルを含む上部全部だと30,000円程度かかります。

業者に頼むと工賃が10,000円~20,000円程度かかります。

ノートパソコンの液晶パネルを自分で交換修理する手順

今回はHPのノートパソコンHP 250 G7の液晶パネルの交換修理の手順です。
ほぼ全てのノートパソコンの液晶パネルの交換修理する方法は同じなので参考にして下さい。

液晶パネルを購入する場合は必ず液晶パネルに書かれている型番を確認して下さい、ノートパソコンの型番で探しても大丈夫な場合もありますが、ロット(製造番号)によっては液晶パネルやコネクターケーブルが違う場合があります。必ず液晶パネルに書かれている型番を確認するようにして下さい。

今回使った工具などです。

パッテリーを取り外す

パソコン修理の基本です。修理をする前に電源ケーブルを抜いてバッテリーをはずしてから作業に取りかかりましょう。
と言いながら、今回はバッテリーを取り外すのが面倒だった(裏のネジを全て外して筐体を開ける必要がある)のでバッテリーをつけたまま作業しました(^_^;

ヒンジ(本体と液晶パネルの部分を綱いてる蝶番)カバーを外す

こちらもあればですが、ヒンジカバーを外します。次に出てくる液晶パネルの縁を覆っているカバーと一体になっている場合がありますので注意が必要です。

ヒンジカバーを外した状態です。蝶番が見えています。

液晶パネルの縁を覆っているカバーの取り外し

ヒンジカバーを取り外したら液晶パネルの縁を覆っているカバーを外します。
最近のノートパソコンは縁がかなり細くなっているので折らないように細心の注意が必要です。
液晶パネルの自体は打っていますが、縁を覆っているカバーは売っていないのです。

液晶パネル本体を取り外す

液晶パネルの縁を覆っているカバーを外した状態です、画像の赤丸の部分のネジを外せば液晶パネル本体を取り外すことができます。

2in1のノートパソコン等の場合はタッチパネルが直接パソコン本体側に両面テープなどで直付けされている場合があります。この場合はタッチパネルを無理に外そうとすると破損する場合があるので、ヒートガンなどで暖めて両面テープの接着剤を緩めて外す必要があります。

液晶パネルに繋がっているコネクターケーブルを外す

液晶パネルを取り付けているネジを外してキーボード側に倒した状態です。
赤い四角がコネクターケーブルが繋がっている部分です。

ここでの注意点は液晶パネルを無理に引っ張らない事です。コネクターケーブルが破損する可能性があるからです。

コネクター部分を拡大した画像です、全てのノートパソコンは強力なテープでコネクター部分がシールされています。このテープを外してゆっくり外せば(画像の上の方向にスライドさせる)コネクターケーブルが外れます。

コネクターケーブルを取り外しました、これで交換の手順の前半は完了です。

液晶パネルの型番を確認する

最初にも書きましたが液晶パネルを購入する場合は必ず型番を必ず確認して下さい、ノートパソコンの型番で探しても大丈夫な場合がありますが製造番号やロットなどで変更になっている場合があります。

今回の場合は、メーカーがINNOLUX製のN156BGA-EA2 Rev.C1が探す型番です。
メーカーはLGなどが多いのですが今回のメーカーは珍しいです。

それと型番はN156BGA-EA2 Rev.C1ですが、「156」が液晶パネルの大きさです15.6インチです。
13.3インチの場合は「133」になっています。型番は正確に確認して購入するようにして下さい。
今回の場合だと最後のRev.C1の部分が違っていても使えない場合があります。

液晶パネルの交換修理最後の工程

最後の工程は、色々はずした手順を遡るだけです。
ここでの注意点としては、コネクターケーブルを繋げた時にネジを仮止めして動作確認をします。
今回は明らかに液晶パネルが割れていたので問題ないですが、液晶パネルが真っ暗で何も表示しない場合液晶パネルの不具合と決めつけるといけない場合があります。
弊社の経験から言うと、ノートパソコン本体側のコネクターケーブルの接点の不具合の場合もあります。
その場合は接点復活剤などを吹き付けて掃除する必要があります。

動作確認が問題なければ全て元に戻して完了です。
いくつかの工具があれば素人の方でも交換できると思います。

ノートパソコンの液晶パネルを即日で修理してくれるのか

ノートパソコンの液晶パネルを即日で修理してくれる業者がほとんどないです。
最低でも修理が完了するまで3,4日はかかります。
ノートパソコンを仕事で使っていてどうしても使い続けたい場合は、外付けのモニターで対応する必要があります。

ほとんどのノートパソコンにはD-SUBかHDMIの端子がありますので外付けモニターを繋ぐことができます。ノートパソコン自体を持ち歩く事はできなくなりますが、仕事はできます。
少々不便ですが、しばらく我慢して外付けモニターで代用して下さい。

ノートパソコンの液晶パネルを自分で交換修理する方法や費用まとめ

今回は液晶パネルを自分で交換する方法や費用手順を紹介しました。
ノートパソコンが何も表示しない場合は接点の不具合などがあるので、必ず点検して下さい。また、明らかに割れている場合は液晶パネルを外して型番を確認して交換用の液晶パネルを購入するようにして下さい。

いくつかの工具があれば誰でも交換出来ると思います。

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