【超簡単】マザーボードの確認方法、メーカーや型番の調べ方
今回は、パソコンのマザーボードの確認方法、メーカーや型番の調べ方について解説します。
マザーボードに対応したCPUを選びたいという場合には参考にしていただけたらと思います。
マザーボードは各部品を取り付けるための基盤ですが、どのパーツでも取り付けられるわけではありません。そのため、マザーボードに対応したCPUやグラフィックボードを選ぶためには、マザーボードのメーカーや型番を把握する必要があります。
こちらの記事では、いくつかの確認方法とおさえるべきポイントを解説します。
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マザーボードの確認方法でおさえておくポイント
マザーボードのメーカーや型番を確認する際におさえておきたいのは、以下のポイントです。
- CPUはIntelかAMDか
- ソケットの種類
- チップセットの種類と互換性
- マザーボードのサイズ
CPUはIntelかAMDか
マザーボードがIntelの場合、CPUもIntel、マザーボードがAMDの場合はAMDのCPUが必要です。また、下記に記載するようにソケット形状(マザーボード上のCPUを取り付ける場所)もIntelとAMDで異なります。そのため、だいたいの場合は、ソケット形状でCPUを見分けることもできます。
- Intelの場合
- AMDの場合
Intelの場合
Intelの場合、ソケット形状としてはマザーボード側にピンがあり、CPU側にピンがありません。これは、LGAソケットと呼ばれます。
AMDの場合
AMDの場合、マザーボード側にはピンがなく、CPU側にピンがついています。
この形状は、PGAソケットと呼ばれています。
ソケットの種類
ソケットには様々な種類があります。
先ほどIntelとAMDではソケット形状が異なるというお話をしましたが、IntelのマザーボードならIntelのCPUどれでも良いというわけではありません。
LGAの場合だと「LGA1200(数字はピンの数)」というように種類があり、もちろん形状とピンの数が合わないと接続ができないのです。
チップセットの種類と互換性
また、チップセットによっても、各パーツが対応しているかは異なります。
チップセットは、マザーボードに接続されている各パーツとのデータ仲介などをおこなう重要な役割をもつパーツです。
先ほど、ソケットの形状について解説しましたが、仮にパーツの形が合って接続できてもパーツが認識されないというケースがあります。
これは、チップセットがそのパーツを認識できないことが原因です。
チップセットよりもあとから出てきた次世代のCPUなどについてはこのようなことが起こりやすく、接続できるのに起動しないという問題が起こる可能性があります。(BIOSをアップデートすると解決することがあります)
そのほかにも、各チップセットによって対応しているメモリ枚数や容量も異なります。
マザーボードのサイズ
マザーボードには様々なサイズがあります。
主に以下の3種類があります。
- ATX
- microATX
- Mini-ITX
マザーボードが大きければ大きいほど取り付けられるパーツが増え、拡張性が高くなります。
ただし、サイズが大きいということはそれを入れるケースも大きいものが必要になるため、場所が必要です。
小さいマザーボードは拡張性には欠けますが省スペースなので、場所を取りたくない場合には良いでしょう。
目視でマザーボードを確認する方法
マザーボードのメーカーや型番は、記載してあるものなら目視で確認することもできます。
PCのケースを開けて、マザーボードの中央あたりに型番等の情報記載がないか確認してみましょう。
中には記載がないものもあるようですので、その場合はそのほかの方法を使って確認すると良いと思います。
BIOS(UEFI)でマザーボードを確認する方法
マザーボードのメーカーや型番は、BIOS(UEFI)でも確認できます。
BIOS(UEFI)は、マザーボードに搭載されているプログラムです。
主にCPUの制御やキーボード、マウスなどの管理などをおこなっています。
BIOS(UEFI)の立ち上げ方とマザーボードの確認方法は以下のとおりです。
【BIOS(UEFI)を立ち上げてマザーボードを確認する方法】
- PCの起動時にメーカーロゴが出ている場面で、BIOS起動キーを連打する(メーカーにより異なります。)
- 情報部分を確認し、メーカーと型番をチェック
CPU-Zなどのソフトやアプリでマザーボードを確認する方法
マザーボードのメーカーや型番は、ソフトやアプリでも確認できます。
下記のようなソフトやアプリで確認可能です。
以下の項目で各ソフトごとの具体的な確認方法を解説します。
- CPU-Z
- Speccy
CPU-Z
CPU-Zは、CPU、マザーボードなどの仕様を確認できるツールです。
マザーボードのメーカーやモデルを確認したいという場合にも役立ちます。
【CPU-Zでマザーボードのメーカーや型番を確認する方法】
- CPU-Z | Softwares | CPUIDをサイトより入手
- CPU-Zを起動
- 「Mainboard」のタブを選択
- 「Motherboard」内からメーカーや型番を確認できる
Speccy
Speccyでは、OSからパソコンに接続されている周辺機器までさまざまな部分のスペックを確認できます。
日本語にも対応しており、パッと見てわかりやすいデザインです。
【Speccyでマザーボードのメーカーや型番を確認する方法】
- Speccy – Free Downloadにてツールを入手する
- 入手したセットアップファイルを実行してインストール
- Speccyを起動
- 「マザーボード」より情報を確認可能
Windowsに付属のツールなどでマザーボードを確認する方法
マザーボードのメーカーや型番は、Windowsに付属のツールやコマンドを使用することでも確認できます。
下記のようにいくつかの方法がありますので、ひとつずつ解説します。
- DirectX診断ツールを使ってマザーボードのメーカーや型番を確認する方法
- systeminfoコマンドでマザーボードのメーカーや型番を確認する方法
- wmicコマンドでマザーボードのメーカーや型番を確認する方法
DirectX診断ツールを使ってマザーボードのメーカーや型番を確認する方法
マザーボードのメーカーや型番は、DirectX診断ツールを使用することでも確認できます。
DirectX診断ツールというのは、パソコンに関連するドライバの状態を確認できるツールです。
マザーボードの情報も確認できますが、環境によっては一部の情報が確認できない場合もあるようです。
【DirectX診断ツールを使ってマザーボードのメーカーや型番を確認する方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択
- 「ファイル名を指定して実行」を選択
- 「dxdiag」と入力
- 「OK」を選択
- 「システム」タブを選択
- 「システム製造元」「システムモデル」等の部分でマザーボードの情報が確認可能
systeminfoコマンドでマザーボードのメーカーや型番を確認する方法
マザーボードのメーカーや型番は、systeminfoコマンドを使用することでも確認できます。
systeminfoコマンドは、コマンドプロンプトで実行できるもので、パソコンのシステム情報を表示するというコマンドです。この場合にも、環境によってはマザーボードの一部情報が確認できない可能性があります。
【systeminfoコマンドでマザーボードのメーカーや型番を確認する方法】
- 検索ボックスに「cmd」と入力(または「ファイル名を指定して実行」で「cmd」)
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- 表示されたウインドウに「systeminfo」と入力
- 「Enter」キーを押す
- パソコンのシステム情報が表示される
wmicコマンドでマザーボードの型番を確認する方法
マザーボードのメーカーや型番は、wmicコマンドを使用することでも確認できます。
こちらのwmicコマンドも、コマンドプロンプトで実行できるものです。
DirectX診断ツールやsysteminfoコマンドでマザーボードの情報が十分に確認できなかったという場合は、こちらのwmicコマンドにて確認してみてください。
【wmicコマンドでマザーボードの型番を確認する方法】
- 検索ボックスに「cmd」と入力(または「ファイル名を指定して実行」で「cmd」)
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- 表示されたウインドウに「wmic baseboard get product,Manufacturer,version,serialnumber」と入力
- 「Enter」キーを押す
- 「Manufacturer」の下部に表示されているのがメーカー
- 「Product」の下部に表示されているのがマザーボードの型番
- 「Serialnumber」の下部に表示されているのがシリアルナンバー
- 「Version」の下部に表示されているのがバージョン
おまけ、マザーボードに対応したグラボの調べ方
今回はマザーボードのメーカーや型番の確認方法について解説していますが、おまけにマザーボードに対応したグラフィックボードの調べ方についても説明します。
グラフィックボードは、映像や画像の処理に特化した 装置です。
パソコンで動画編集をしたいという場合やゲームをしたいという場合には、このグラフィックボードが重要になってきます。
現在、マザーボードとグラフィックボードの相性による動作不良は起きないと言われています。そのため、好きなものを選んで良いのですが、CPU等の性能によってはグラフィックボードの性能を活かせない場合もあるようです。
その他にグラフィックボードを選ぶ上で確認すべき項目としては、以下のようなものが挙げられます。
- PCケース内に収まるサイズか
- 消費電力
- メーカー
PCケース内に収まるサイズか
グラフィックボードには、マザーボードと同様サイズの大小があります。
当然性能が良くなるとサイズも大きくなりますので、グラフィックボードがPCケースに収まるかどうかは確認する必要があります。
消費電力
グラフィックボードはそもそも消費電力の多いパーツです。そのため、場合によっては電源容量が足りなくなってしまう可能性もあります。
電源が足りなくなってしまうと、パソコンが起動しない・起動してもグラフィックボードが動かない、という事態におちいってしまいます。最悪の場合、故障につながるケースもあります。このようなことを避けたいのであれば、必要電力を確認しておくことが大切です。
ハイスペックのグラフィックボードを搭載する場合には700〜800Wの電源ユニットがあると良いでしょう。グラフィックボードを2枚搭載したいという場合にはそれ以上(1200Wなど)の電力を確保すると良いですね。
メーカー
グラフィックボードにはグラフィックボード用のチップセット(GPU)が搭載されており、このチップセットメーカーは主に以下の2社になります。
- Nvidia
- AMD
NvidiaではGeForceシリーズ、AMDはRadeonシリーズが主力です。
このチップセットを使ったグラフィックボードを開発しているメーカーはさまざまです。
たとえば、以下のようなメーカーです。
- MSI
- ASUS
- GIGABYTE
- ZOTAC
- ELSA
- GALAX
これらのメーカーごとに独自のデザインや冷却性能などが備えられています。
また、メーカー内にも各種モデルがあり、サイズ感やコスパも異なります。そのため、目的や用途を考えた上で、それに合うグラフィックボードを考えてみると良いでしょう。
まとめ マザーボードの確認方法、調べ方
今回はマザーボードの確認方法について解説しました。
マザーボードのメーカーや型番は目視で確認できることがあるほか、BIOS(UEFI)でも確認できます。
その他にも、CPU−Zなどのソフトや、Windowsに付属のアプリ、コマンドプロンプトなどでも確認可能です。
また、マザーボードに対応したグラフィックボードの調べ方についても解説しました。
基本的には相性問題はなく好きな組み合わせで良いようですが、グラフィックボードがPCケースに入るサイズかどうか、電力容量は足りているかなどの確認は必要でしょう。
こちらの記事を参考に、マザーボードやそれに対応したグラフィックボードを確認してみていただけたらと思います。