今回はNECのノートパソコンLavie NS750/G(PC-NS750GAB)が起動しない時もありパソコンが重いので修理を依頼されました。
Lavie NS750/Gの分解
赤丸のネジを外したら矢印の方向に蓋をスライドすると簡単に中が見られます。
これはLENOVOがこのような仕様にしてるので、NECのノートパソコンはLENOVOのOEMなのかも知れません。(ACアダプターも先が四角でLENOVOのACアダプターと同じだし)
蓋を取るとこのように主にメンテナンスを行う可能性の高い部分が見られます。
右から
- 赤枠は2.5インチハードディスク(SSDも可)
- 青枠はM.2SSD(NVMeタイプ)
- 緑枠はメモリー
- 黄枠はおそらくキーボードのハーネス
今回は赤枠の2.5インチハードディスクを取り出してSATA-USB変換ケーブルで別のパソコンに繋いでCriystal Disk Infoでハードディスクの状態を調べます。
Lavie NS750/Gが起動しない原因の切り分け
パソコンが起動しないなどの故障の場合はまずは原因の切り分けをします。
今回はパソコンが起動しない(電源は入る、BIOS(UEFI)は起動する)ようなので、ハードディスクやSSD以外は大丈夫な可能性があります。
ですので、2.5インチハードディスクを取り出してSATA-USB変換ケーブルで別のパソコンに繋いでCriystal Disk Infoでハードディスクの状態を調べます。
ハードディスクの寿命は20,000時間と言われていますが、Windowsの起動ディスクとして使うと5,000時間以下でも障害が起きています。
ハードディスクのクローン作成、換装
取り出したハードディスクのクローンをSSDに作ります。
今回はハードディスクとSSDの容量は同じなので、エラースキップ機能付きデュプリケーターを使います。
この動画でもわかるように25%のところが高速で点滅しています、これはクローン元のハードディスクに障害が起きていることを示しています。障害が起きているとクローンの作成にかなり時間がかかる場合があります。
今回は3時間程度でクローンの作成が完了しました。
クローンを作ったSSDをハードディスクがあった場所に戻して、ハードウェア的な修理はこれで完了です。
迷惑、詐欺アプリのアンインストール
お預かりしたパソコンにはいわゆる迷惑、詐欺アプリがインストールされていました。
これはMalware Crusherと言う詐欺アプリです。
マルウェアに感染していないのにもかかわらず、マルウェアに感染しているような警告を出して右下の「今すぐ削除」のボタンをクリックするとクレジットカードの番号を入力する画面になります。
これらのアプリは詐欺アプリなので絶対にクレジットカードの番号を入力しないで下さい。
お預かりしたパソコンにはこれ以外にも「Driver Updeter」「PC Fixer」などいくつも詐欺アプリがインストールされていました。
これらの詐欺アプリは自分でインストールした意識はなく、何かのアプリをダウンロードしてインストールした際にくっついてきたアプリのようです。
まだまだ、ハードディスクを起動ディスクとして使っているパソコンは多いですが、障害が起きる前に(パソコンの起動などに時間がかかるようになる)対処した方が色々な面で早く安く治ります。