パソコン・ノートパソコンを落とした、落下させた場合、以下のような不具合が起きる可能性があります。
- 液晶の故障
- HDDやメモリーの故障
- 起動しない
- 周辺機器の故障
本体に外傷がないように見えても、内部の部品やHDDが破損してしまうこともあります。
今回は、パソコンを落とした際の解決方法等を解説していますので参考にしていただければと思います。
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ノートパソコンを落としても大丈夫なのか?衝撃に弱い?
こちらの項目では、以下について解説します。
- ノートパソコンは衝撃に弱いのか
- パソコンに問題が起きていないかエラーチェックで確認する方法
下記の項目で具体的に解説していますので、参考にしていただければと思います。
ノートパソコンは衝撃に弱いのか
ノートパソコン自体は持ち運び用に作られていることもあり、衝撃に弱いというわけではありません。
しかし、パソコンのデータを保存しているHDDやSSDの中には衝撃に強くないものもありますので、落下により破損してしまう可能性も考えられます。
ノートパソコンを高所から落としてしまった場合、打ちどころが悪いとHDDが破損して最悪データが消失してしまうケースもあるため、注意が必要です。
できれば、日頃からバックアップを取っておきたいところですね。
パソコンに問題が起きていないかエラーチェックで確認する方法
パソコン・ノートパソコンを落としてしまったが電源が入る、という場合は、エラーチェックをおこない不具合が起きていないか確認することをおすすめします。
【Windowsでエラーチェックをする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「エクスプローラー」を選択します。
- 「PC」を選択します。
- 「デバイスとドライブ」にて該当のドライブを右クリックします。
- 「プロパティ」を選択します。
- 「ツール」タブを選択します。
- エラーチェックの「チェック」を選択します。
- 「ドライブのスキャン」を選択します。
【Macでエラーチェックをする方法】
- Finderから「アプリケーション」を選択します。
- 「ユーティリティ」を選択します。
- 「ディスクユーティリティ」を選択します。
- 該当のディスクを選択します。
- 「First Aid」を選択します。
- 「実行」を選択します。
パソコンを落とした場合は念のためバックアップを
パソコン・ノートパソコンを落としてしまった場合で、電源も入るという場合は、まずバックアップを取りましょう。
理由は、電源が入っても突然故障してしまうことも考えられるためです。
パソコン内部の部品やHDDが損傷したことにより、ある日突然データが飛んでしまうということも考えられます。
日頃からできるだけこまめにバックアップを取っておくのが一番ですが、バックアップを取っていない状態で落としてしまった場合は、速やかにバックアップをおこないましょう。
パソコンを落とした場合の修理代はいくらくらい?
パソコンを落とした場合の修理代は、パソコンにどのような損傷や不具合が発生しているかによってことなります。
たとえば、液晶が割れている場合などは、作業工賃とともに部品の代金もかかる可能性があります。
作業内容によりますが、最低でも1万円前後〜3万円前後の作業工賃が発生し、部品代もプラスされるという場合が多いようです。
また、修理をするのがメーカーか修理業者かでも金額が変わってきます。
メーカーであれば3万円〜5万円程度、修理業者では3万円程度を予想しておくと良いでしょう。
また、追加保証などに加入していれば、物損による故障に対応していることもありますので、確認してみてください。
パソコンを落としたショックで不具合が発生した・起動しない場合の原因と解決方法
こちらの項目では、パソコンを落とした衝撃で不具合が発生してしまった場合の解決方法を解説しています。
- ハードディスクやメモリーが破損している場合の原因と解決方法
- 起動するがメーカーロゴから進まない場合の原因と解決方法
- エラーメッセージが表示される場合の原因と解決方法
ハードディスクやメモリーが破損している場合の原因と解決方法
パソコンを落としてハードディスクやメモリーが破損すると、ブルースクリーンが発生したりパソコンがフリーズしたりデータが消失したりする可能性があります。
ハードディスクのエラーチェックは以下の方法で実行します。
→パソコンに問題が起きていないかエラーチェックで確認する方法
Windowsでメモリーの故障を診断するには、「Windowsメモリ診断」をおこないます。
【Windowsメモリ診断をおこなう方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「Windows管理ツール」を選択します。
- 「Windowsメモリ診断」を選択します。
- 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」を選択します。
パソコンは起動するがメーカーロゴから進まない場合の原因と解決方法
パソコンを落とす前までは正常に動作していたが、パソコンを落とした後起動したら長時間メーカーロゴから動かない、という場合は、一度電源ボタンを長押しして強制終了してください。
メーカーロゴから動かない原因としては、ハードディスクの損傷やマザーボードとハードディスクの接続不良等が考えられます。
落下の衝撃によりマザーボードとハードディスクの接続が悪くなってしまっていたり、断線が発生していたりすることもあるので、一度確認してみても良いかもしれません。
確認後も同様の症状が発生する場合は、ハードディスクの損傷の可能性があります。
このような場合は、修理・交換が必要です。
エラーメッセージが表示される場合の原因と解決方法
パソコンを落としてエラーメッセージが表示される場合は、基本的には表示されたメッセージにしたがって操作・待機しましょう。
たとえば、「Press F1 to Resume、Strike the F1 Key to continue」というメッセージが表示されたら、F1キーを押します。
「ファイルを検査しています、CHKDSK is verifying」というメッセージが表示される場合は、ファイルの検査が終了するまで待機すれば良いです。
ただし、「operation system not found」や「Hard Disk ERROR」と表示される場合はHDDが破損している可能性があります。
また、ブルースクリーンが表示されたり、異音やフリーズを繰り返したりしているという場合にも、物理的な損傷により不具合が引き起こされている可能性があります。
この状態でそのままパソコンを起動させ続けるとさらに状態が悪化することも考えられるので、強制終了しましょう。
このような場合は、修理や交換を検討してください。
パソコンを落として傷ができた場合の原因と解決方法
こちらの項目では、パソコンを落としたことによって傷ができてしまった場合の原因と解決方法を解説しています。
- 液晶が破損した場合の原因と解決方法
- 外側が破損した場合の原因と解決方法
- 周辺機器が破損した場合の原因と解決方法
液晶が破損した場合の原因と解決方法
ノートパソコンの液晶が破損した、割れてしまった、ヒビが入ってしまった、という場合は、液晶の交換や修理が必要になります。
また、外傷がなくても画面がつかないという場合、外部のモニターなどに接続し、画面が表示されるようであれば液晶の破損の可能性があります。
外部のモニターでも画面が表示されない場合は、パソコン内部の部品や電源ユニットなどが故障してしまっている可能性が考えられますので、修理が必要です。
外側が破損した場合の原因と解決方法
パソコン・ノートパソコンの外側が破損した場合は、配線等に影響が出る可能性もあるため注意が必要です。
たとえば、外装がひび割れたり破損して剥がれてしまっている場合、内部で断線が起きる可能性もあります。
このような場合には、状況が悪くなる前に修理を検討すると良いでしょう。
修理前には念のためバックアップを取っておくのがおすすめです。
周辺機器が破損した場合の原因と解決方法
パソコン・ノートパソコンに接続していた周辺機器を一緒に落としてしまった場合、これらも故障する可能性があります。
周辺機器が動かないという場合、落下の衝撃でパソコン本体と周辺機器の接続不良が発生しているということもありますので、一度しっかり接続し直すのが良いでしょう。
再度パソコンに接続しても使えないという場合は、故障が考えられます。
このように、マウスやキーボードなどが物理的に損傷してしまい、動かなくなってしまった場合には、交換が必要です。
パソコンを落として画面がつかない、線が入る場合の原因と解決方法
こちらの項目では、パソコンを落として画面がつかない、線が入るという場合の原因と解決方法を解説しています。
- パソコンを落として画面がつかない場合の原因と解決方法
- パソコンを落として画面に線が入る場合の原因と解決方法
パソコンを落として画面がつかない場合の原因と解決方法
パソコンを落として画面がつかない場合、第一に液晶の故障が考えられます。
外部モニターに接続して画面が表示される場合は液晶が故障してしまっているということですので、修理や交換が必要です。
外部のモニターに接続しても画面が表示されない、という場合は、本体や電源ユニットが故障してしまっている可能性も考えられます。
画面に線が入ってしまうという場合は、下の項目を参考にしていただければと思います。
パソコンを落として画面に線が入る場合の原因と解決方法
パソコンを落として画面に線が入る場合は、液晶またはグラフィックボード、マザーボードの故障などが考えられます。
BIOSを起動している状態でも線が表示されている場合は、ソフトウェアではなく本体の故障の可能性が高いでしょう。
BIOSは、パソコン起動時にメーカーロゴが表示されている段階でBIOS起動キー(F2キーやDeleteキーなどメーカーごとにことなります。)を押すことで起動させられるプログラムです。
特に、ノートパソコンを落としてから画面に線が入るようになった場合は、液晶や部品が物理的に衝撃を受けて破損してしまった可能性があります。
このような場合は、液晶や部品の修理、交換を検討しましょう。
また、外部モニターに接続して確認してみると、原因をある程度切り分けることができます。
外部モニターに接続して画面に線が表示されない場合は、液晶パネルが故障している可能性が高いでしょう。
反対に、外部モニターに接続しても画面に線が表示されるという場合には、マザーボードなどの故障が原因というケースがあります。
こういった場合は、メーカーや修理業者にて詳細を調べてもらうのが良いでしょう。
ノートパソコンを落としたが大丈夫なのか?起動しない場合も解説のまとめ
今回は、ノートパソコンを落としてしまった場合の解決方法を解説しました。
パソコン本体自体はもろくはないものの、内部のハードディスクが破損する可能性があります。
ノートパソコンは特に、持ち運びに便利なために高所から落としてしまうケースも少なくありません。
今回のように物理的な損傷により不具合が出てしまっている場合、部品が故障してしまっていることも多いため、解決方法はどうしても修理・交換が多くなってしまいます。
そして、このような場合には、液晶や本体だけではなく、ハードディスクが破損してデータが消失してしまうこともあります。
パソコンを落としてしまうという事故以外にも、水をこぼしてしまったりなんらかの原因でデータが破損してしまうこともあるでしょう。
このような事故が発生することも視野に入れて、こまめにバックアップを取っておきたいところです。
たとえパソコンが破損してしまっても、データが残っていれば仕事や作業に対する被害を抑えられるので、バックアップは大切ですね。
仮に、バックアップを取っていないパソコンを落としてしまった場合でも、電源が入るのであれば早めにバックアップを取りましょう。