パソコンの画面が動かない・フリーズした場合の原因と解決方法を解説
今回は、パソコンの画面が動かない、フリーズしてしまったという場合の原因と解決方法を解説します。
パソコンがフリーズしてしまう場合は、以下のような原因が考えられます。
- 本体の不具合や故障
- HDDの不具合や故障
- モニターやマウスなどの機器の不具合
- メモリ不足
- アプリケーションの不具合
- ウイルスなどの影響
- システムの不具合
中には大きな問題ではなくすぐに解決できるものもあるため、ひとつずつ確認していきましょう。
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パソコンの画面が動かない・フリーズする原因と解決方法
パソコンの画面が動かない・フリーズする場合の原因としては、以下のようなものが考えられます。
- メモリ不足の場合
- HDDの不具合や故障の場合
- アプリケーションの不具合が起きている場合
- 熱による影響を受けている場合
- ウイルスに感染している場合 など
こちらの項目では、上記の原因でパソコンの画面が動かない場合の解決方法を解説しています。
メモリ不足の場合
パソコンの画面が動かない、フリーズするという場合、メモリが不足している可能性があります。
メモリはプログラムを処理する上で必要で、不足すると処理の時間が長くなり動かなくなってしまうケースがあります。
このような場合は、搭載されているメモリに合うアプリケーションを利用するか、メモリを増設して作業に耐えられるようにするのがよいでしょう。
また、常駐プログラムが裏で動作しているためにメモリを使ってしまっている場合、これらを無効にすると問題が解決する可能性があります。
Windows関連、ドライバー関連、ウイルスソフト関連以外で使用していないものがあれば無効にしてみてください。その他のよくわからないプログラムは、そのままにしておきましょう。
【常駐プログラムを無効にする方法】
- 「Ctrl」キー+「Shift」キー+「Esc」キーを押し、タスクマネージャーを起動します。
- 「スタートアップ」タブを選択します。
- 無効にしたいアプリケーションを選択します。
- 「無効にする」を選択します。
HDDの不具合や故障の場合
パソコンの画面が動かない、フリーズしてしまうという場合、HDD(ハードディスク)の不具合や故障が原因の可能性があります。
HDDは日々データを読み書きして保存していますが、3〜4年ほどで寿命が来るとされています。HDDの劣化によりパソコンがフリーズしたり、処理が重くなったりすることもあるわけです。
HDDの使用期間を考えて劣化や不具合の可能性が考えられる場合、早めにデータのバックアップを取ることをおすすめします。なぜなら、HDDが完全に故障してしまうとデータを取り出せなくなることもあるからです。
その他にも、読み書きを繰り返したことによりデータが断片化してしまい、処理が遅くなっていることもあります。
断片化というのは、本来ひとつずつ保存されていた各データがバラバラに保存されてしまうことです。バラバラに保存されたデータは探すのに時間がかかり、読み書きも遅くなってしまいます。
このような場合は、デフラグを試し、データを整理するとよいでしょう。
初期状態では定期的にデフラグが実行されるようになっていますが、下記の方法で手動で行うこともできます。
【デフラグの手順】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「Windows管理ツール」を選択します。
- 「ドライブのデフラグと最適化」を選択します。
- 該当のドライブを選択します。
- 「最適化」を選択します。
- 「OK」を選択します。
アプリケーションの不具合が起きている場合
パソコンの画面が動かない、フリーズしてしまうという場合、アプリケーションの不具合が原因の可能性があります。
特定のアプリケーションを実行中にフリーズしてしまう場合、アプリケーション自体に問題があるか、パソコンのメモリ等のスペックに適合しないアプリを使用しているケースが考えられます。
フリーズしてしまった場合は、まず、「Ctrl」キー+「Shift」キー+「Esc」キーでタスクマネージャーを起動し、該当のアプリケーションのプロセスを終了します。
その後、アプリをアンインストールして再度インストールするなどの対応を試してみてください。
【アプリケーションをアンインストールする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「アプリ」を選択します。
- 該当のアプリケーションを選択します。
- 「アンインストール」を選択します。
熱による影響を受けている場合
パソコンの画面が動かない、フリーズしてしまうという場合、熱による影響が原因の可能性があります。
排熱部分に障害物やホコリなどがあると、熱がこもってしまい熱暴走を起こしてしまうことがあるため注意が必要です。
熱がこもってしまうと、フリーズなどの動作の不具合だけではなく、部品が痛み劣化が進んでしまいます。
このような場合は、排熱部分にある障害物やホコリを取り除いてパソコンの通気性を良くしてみてください。
ウイルスに感染している場合
パソコンの画面が動かない、フリーズしてしまうという場合、ウイルスに感染している可能性があります。
メモリやCPUに負荷をかけるようなウイルスもあるため、それによりフリーズしてしまうケースもあるということです。
ウイルスの感染が疑わしい場合は、お使いのウイルスソフトでスキャンを実行してみるとよいでしょう。
パソコンは起動するが画面が動かない場合の原因と解決方法
パソコンは起動するけれど画面が動かない、真っ暗のまま動かない、などの問題が発生している場合、以下のような原因が考えられます。
- モニターが原因の場合
- 帯電している場合
- システムやBIOSの不具合の場合
こちらの項目では、上記が原因でパソコンの画面が動かない場合の解決方法を解説しています。
モニターが原因の場合
パソコンは起動するけれど画面が動かない、真っ暗な画面のまま動かないという場合、モニターが原因で問題が発生している可能性があります。
モニターの電源が入っているか、パソコンとモニターが正しく接続されているか確認してみましょう。接触が悪く画面が映らないこともあります。
また、一時的にモニターに画面が映らなくなるケースもあります。
このような場合は、モニターの電源を一度切ってから再度オンにしてみるなどで解決する可能性もあるため、試してみてください。
他のモニターに接続すると画面が表示される場合は、モニターの故障も考えられます。
帯電している場合
パソコンは起動するけれど画面が動かない、真っ暗な画面のまま動かないという場合、帯電している電気を放電することで問題が解決する可能性があります。
パソコンの電源を切り、コンセントやバッテリーを外して10分程度放置すると放電できるでしょう。
原因がわからないけれど起動後画面が真っ暗、という場合には一度このような方法を試してみてください。
システムやBIOSの不具合の場合
パソコンは起動するけれど画面が動かない、真っ暗な画面のまま動かないという場合、システムやBIOSというプログラムが不具合を起こしている可能性があります。
メーカーのロゴも表示されないという場合、BIOSが正常に機能していないことが考えられます。
BIOSは電源が入ってから最初に起動するプログラムで、マザーボードという部品に搭載されているため、この部品が故障している場合は修理や交換が必要です。
また、Windowsのシステムが原因でフリーズしてしまっている場合は、「スタートアップ修復」を実行すると問題が解決できる可能性があります。
スタートアップ修復は、パソコンを3回強制終了させることで自動的に実行されます。
パソコンの画面が動かないがマウスは動く場合の原因と解決方法
パソコンの画面が動かないがマウスは動くという場合は、パソコンの画面が動かない・フリーズする原因と解決方法で解説した問題のほか、以下のような原因が考えられます。
- キーボードの不具合の場合
- プログラムの処理中である場合
こちらの項目では、それぞれの原因に対する対処法を解説しています。
キーボードの不具合の場合
パソコンの画面が動かないけれどマウスは動くという場合、キーボードが不具合を起こしているためにフリーズしたと感じられる可能性があります。
キーボードの接続が正しく行われているか確認し、必要であれば再度接続し直してみましょう。
有線キーボードの場合は接続されているコードを差し直し、無線キーボードの場合は電池が切れていないかも確認してみてください。
プログラムの処理中である場合
パソコンの画面が動かないけれどマウスは動く場合、プログラムが処理中でパソコンが操作を受け付けないためにフリーズしたように見えている可能性があります。
この状態でマウスでクリック操作を行ったりキーボードを何度も操作したりすると、パソコンに負荷がかかってしまうおそれがありますので待機しましょう。
1時間経っても改善が見られない場合は、更新プログラムの実行中などを除き他の原因が考えられます。
パソコンがフリーズしてマウスも動かない場合の原因と解決方法
パソコンがフリーズしてマウスも動かない場合、パソコンの画面が動かない・フリーズする原因と解決方法で解説した問題のほか、マウス本体の不具合が影響している可能性があります。
有線マウスの場合はコードを接続し直し、無線マウスの場合は電池切れになっていないか、電源が入っているか、レシーバーが正しく接続されているかを確認してみてください。
パソコンが固まって電源が切れない場合の解決方法
パソコンが固まって電源が切れない、シャットダウンができないという場合は、キーボードやマウスの不具合、アプリケーションの不具合などを確認した上で下記の終了方法を試してみてください。
- キーボードによる終了方法
- 電源ボタンによる終了方法
- コンセントによる終了方法
注意点は、終了の際にデータが破損してしまうおそれがあることです。
とくに、HDDのアクセスランプが点灯している間はデータの読み書きをしているので、ランプが消灯していることを確認してから実行しましょう。
キーボードによる終了方法
パソコンが固まって電源が切れなくなってしまった場合は、キーボードのショートカットを利用して電源を切るという方法を試してみてください。
「Ctrl」キー+「Alt」キー+「Delete」キーを押してメニューを呼び出し、「Tab」キーを押して電源を選択するとシャットダウンを行えます。
場合によってはこちらの方法が有効ではないこともありますので、その場合は次の項目で述べる方法を確認してください。
電源ボタンによる終了方法
パソコンが固まって電源が切れなくなってしまった場合は、電源ボタンを長押しすることで強制終了を行えます。
作業中のデータがある場合、保存されないこともあるため注意してください。
正常な終了方法とは異なるため、データ破損のリスクもあります。
コンセントによる終了方法
デスクトップパソコンの利用中にパソコンが固まって電源が切れなくなってしまった場合は、コンセントを抜いて電気を切断することでも電源を切ることができます。
ノートパソコンの場合はバッテリーパックの取り外しが同様の解決方法です。
ただし、本来はシャットダウンなどの手順で電源を切るべきところで突然コンセントを抜いてしまうため、データなどが破損してしまうおそれがあります。
その他の方法でどうしても解決しないという場合にのみこちらの方法を実行してください。
まとめ:パソコンの画面が動かない・フリーズした場合の原因と解決方法を解説
今回は、パソコンの画面が動かない・フリーズした場合の原因と解決方法を解説しました。
パソコンが固まってしまう場合、負荷がかかりすぎていたり、熱がこもっていたりする可能性があります。
また、パソコン本体ではなくHDDが原因の場合や、周辺機器の不具合が原因の場合も考えられるので、心当たりのある部分から確認していきましょう。
パソコンがフリーズしたからと慌てて電源を切ってしまうと、HDDのデータが破損してしまうおそれがあります。
やむを得ず強制終了をする場合は、アクセスランプが点灯していないことを確認してから実行しましょう。