Windows10,11のPCでメモリを解放する方法を解説!フリーソフトも紹介
PCがなんだか重い、動きが遅い!という場合に有効なのが、「メモリ解放」。
メモリ解放を行うと、メモリの容量不足が解消されるため、PCの動作を改善できます。
しかし、
「メモリを解放するメリットやデメリットは?」
「メモリ解放しようとしたが方法がわからない、できない」
「簡単にメモリ解放できるフリーソフトを探している」
という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
本記事ではそういった方に向けて、Windows 10やWindows 11のPCでメモリを解放する方法を解説します。
Windows 10・11のメモリ解放の方法には、以下のようなものがあります。
- タスクマネージャーから不要なアプリを終了する
- バックグラウンドアプリを無効にする
- 不要なスタートアップを無効にする
- コマンドを使用する
- フリーソフトを利用する
- インストール不要なファイルを使う
その他に、メモリ解放のメリット・デメリットなどやできない場合などについても解説していますので、参考にしてみてください。
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PCのメモリ解放をするメリット
メモリを解放するメリットは、作業効率が上がる・改善する点です。
PCのメモリは、作業机に例えられることがあります。
たとえば机が散らかっていると仕事がはかどらないように、PCのメモリも空き容量が不足すると処理効率が落ちてしまうのです。
フリーズが発生するという場合にもメモリの容量不足が考えられます。
このように、PCの動作が遅い場合は、メモリを解放することで速度が改善する可能性があります。
PCのメモリ解放をするデメリット
PCのメモリ解放をするデメリットとしては、メモリ解放に使用するアプリによっては不具合を起こす可能性があることです。
その他にも、コマンドを使用する方法などでメモリを解放した際に誤りがあると異常を引き起こしてしまう可能性もあります。
これらのデメリットは、安全なアプリを使用したり、手順を間違えずに実行することで解消されます。
Windows 10でメモリ解放する方法【2022】
Windows 10でメモリ解放をする方法には、以下のようなものがあります。
- タスクマネージャーでアプリを終了する
- バックグラウンドアプリを無効にする
- 不要なスタートアップを無効にする
- PCを再起動する
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
タスクマネージャーでアプリを終了する
Windows 10でメモリを解放する方法の一つとして、タスクマネージャーでのアプリ終了が挙げられます。
タスクマネージャーから不要なプロセスを終了することで、メモリが解放できます。
【タスクマネージャーでアプリを終了する方法】
- 「Ctrl」キー+「Shift」キー+「Esc」キーを押して、タスクマネージャーを開きます。
- メモリの使用量が多いアプリや、今使っていないアプリを選択します。
- 「タスクの終了」を選択します。
注意点としては、「タスクの終了」によってアプリが終了されるとデータが保存されていない可能性があることが挙げられます。
必要に応じて、データ保存後にタスクの終了を実行してください。
バックグラウンドアプリを無効にする
Windows 10のメモリが不足している場合、バックグラウンドアプリを無効にすることでメモリが解放される可能性があります。
バックグラウンドアプリは、特に起動していなくても裏で動いている常駐アプリです。
中には不要なのに初期設定で常駐になっているアプリも存在しますので、不要なものは停止するとよいでしょう。
【バックグラウンドアプリを無効にする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「プライバシー」を選択します。
- 「バックグラウンドアプリ」を選択します。
- 不要なアプリをオフにします。
不要なスタートアップを無効にする
Windows 10のメモリは、不要なスタートアップを無効にすることでも解放できる可能性があります。
スタートアップアプリは、PCの起動とともに立ち上がるように設定されているアプリです。
これらのアプリも不要であれば停止するとメモリ容量の圧迫が軽減される可能性があります。
【不要なスタートアップを無効にする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「アプリ」を選択します。
- 「スタートアップ」を選択します。
- 不要なスタートアップをオフに変更します。
PCを再起動する
Windows 10がメモリ不足に陥っている場合、PCを再起動することで問題が解決する可能性があります。
これは、PCの電源を切ることでメモリが解放されるためです。それと同時に、一時的な不具合なども解消されて動きが良くなるケースもあります。
メモリ不足などでPCの動きが悪いという場合は、PCの再起動を実行し、動作が改善するか試してみるのもよいでしょう。
Windows 10でコマンドを使用してメモリ解放する方法
Windows 10でメモリ解放をする方法には、コマンドを使用するというものもあります。
この場合に使われるのが「empty.exe」です。
empty.exeは、Windows Server 2003 Resource Kit ToolsというMicrosoft純正ツール
を入手することで使用できるコマンドで、メモリ解放を実行できます。
【コマンドを使用してメモリを解放する方法】
- Windows Server 2003 Resource Kit Toolsを入手します。
- 保存されている「empty.exe」をコピーして「C:\WINDOWS\system32」フォルダに貼り付けます。
- タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動します。
- 「empty.exe *」と入力し「Enter」キーを押します。
Windows 10でメモリ解放ができるフリーソフト
Windows 10でメモリ解放ができるフリーソフトには、以下のようなものがあります。
- MemPlus
- めもりーくりーなー
上記2つのアプリは、フリーソフトのため無料で気軽に試せるのがポイントです。
それぞれに特徴がありますのでひとつずつ見ていきましょう。
MemPlus
MemPlusは、タスクバーに常駐させていつでもメモリ解放が行えるフリーソフトです。
手動でももちろんメモリを解放できますが、設定すれば一定時間ごと・一定のメモリ使用量になると自動で解放を実行してくれます。
ただし、MemPlusは英語表記のため、メニュー部分がわかりにくい可能性があります。
めもりーくりーなー
めもりーくりーなーは、ボタン一つでメモリ解放を実行できるフリーソフトです。
表示されるバーは赤と緑に色分けされており、視覚的にメモリ容量がわかりやすいのが特徴。
メモリ解放時間なども細かく設定できます。
Windows 10でインストール不要でメモリ解放する方法
Windows 10でインストール不要なメモリ解放用ソフトには、以下のようなものがあります。
- Reduce Memory
- eMem
これらのソフトは、インストールをせず低負荷なソフトでメモリ解放したいという場合におすすめです。
Reduce Memory
Reduce Memoryは、インストール不要でメモリ解放ができるソフトです。
ソフトの操作も簡単で、起動後に「Optimize」、タスクトレイから実行する場合は「Clear Memory」というボタンをクリックするだけで作業が実行されます。
設定によっては自動でメモリを解放してくれるため、定期的にメモリ解放を行いたいという方におすすめです。
eMem
eMemは、インストールが不要で低負荷なソフトです。
実行するには、ファイルをダブルクリックするだけというとても簡単な操作ですぐにメモリを解放できます。特にシンプルなソフトを希望している方におすすめのソフトです。
Windows 11でメモリ解放する方法
Windows 11でメモリ解放をする方法としては、Windows 10でメモリ解放する方法【2022】で解説した内容の他に、以下のようなものがあります。
- Microsoft PC Managerを使用する
- SysMainを無効にする
- 仮想メモリを増やす
以下で具体的に解説していきます。
Microsoft PC Managerを使用する
Windows 11でメモリ解放する方法のひとつに、Microsoft PC Managerの使用が挙げられます。
Microsoft PC Managerは、メモリ解放の他にファイルのクリーンアップなども行える便利なツールです。
【Windows 11でMicrosoft PC Managerを使用してメモリ解放を行う方法】
- Microsoft PC Managerを入手します。
- 入手したデータを実行し、インストールを行います。
- インストール完了画面が表示されたら、「Launch Now」を選択します。
- 「PC Manager」が起動するので、「Boost」を選択します。
- メモリが解放・一時ファイルが削除されます。
SysMainを無効にする
Windows 11でメモリ容量が不足している場合、SysMainを無効にすることで問題が解決する可能性があります。
SysMainを無効にする方法は以下の通りです。
【SysMainを無効にする方法】
- 「Windows」キー+「R」キーを押します。
- 「ファイル名を指定して実行」が表示されたら、「services.msc」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 「サービス」が開いたら、「SysMain」を探してダブルクリックします。
- プロパティ内の「スタートアップの種類」を「無効」にします。
- 「停止」を選択します。
- 「適用」を選択します。
- 「OK」を選択します。
仮想メモリを増やす
Windows 11でメモリ容量が不足している場合、仮想メモリを増やすことでメモリが解放される可能性があります。
仮想メモリを増やす方法は以下の通りです。
【仮想メモリを増やす方法】
- 検索ボックスに「sysdm.cpl」と入力します。
- 「システムのプロパティ」を開きます。
- 「詳細設定」のタブを選択します。
- 「パフォーマンス」内の「設定」を選択します。
- 「詳細設定」の「仮想メモリ」下部の「変更」を選択します。
- 「すべてのドライブページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
- 「カスタムサイズ」を選択し、希望のサイズを設定します。
- 「設定」を選択します。
- 「OK」を選択します。
- 再度「OK」を選択します。
- 完了したらPCを再起動します。
Windows 10・11でメモリが解放されない、できない場合
Windows 10・11でメモリ解放を試みたが解放されていない、できていないように感じる場合は、メモリ自体に問題がある可能性も考えられます。
そもそものメモリ容量が少ないと、使用するアプリや実行する作業によってはそれだけでメモリを圧迫してしまいがちです。
メモリが4GBなどの小さめの容量であれば、増設を視野に入れるとよいでしょう。
その他にも、PC自体が古いという場合には、本体ごと買い換えるというのも一つの方法です。
買い替えを行う場合は、利用したいアプリや実行したい作業内容に合わせたスペックの物を選択するとよいでしょう。
Windows 10・11のPCでメモリを解放する方法を解説のまとめ
今回は、Windows 10や11のPCでメモリを解放する方法などを解説しました。
PCのメモリが不足すると、動作が遅くなるだけではなく、場合によっては突然電源が落ちてしまうこともあります。こうなると作業中のデータが消えてしまう場合がありますので、注意が必要です。
Windowsのメモリ解放は難しい作業ではありませんので、PCの動きが遅い、フリーズしてしまうことがあるという場合には一度やってみるとよいでしょう。
また、メモリを解放しても不具合が改善されない、動作が遅いという場合には、メモリや本体・HDDの不具合が考えられます。
その他にも、スペックに合わないアプリケーションを使っている場合も不具合が起こりがちです。アプリケーションの公式サイトなどにはPCの推奨スペックが記載されていることもありますので、あわせて確認してみるとよいでしょう。