今回は、Windowsの更新プログラムが進まない、終わらないときの原因や解決方法について解説します。
ずっと更新していて進まない、「更新プログラムを確認しています」「更新プログラムをダウンロードしています」といったメッセージのまま変わらないといった場合に考えられる原因や解決方法についての解説です。
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Windowsの更新プログラムが終わらない時の解決方法
Windowsの更新プログラムが終わらない場合には、下記のような方法を試してみると問題が解決する可能性があります。
- 終わるまで待つ
- セキュリティソフトを停止する
- 繋がっている周辺機器をすべて外す
- ネットワークの状態を確認する
- Cドライブの空き容量を確認する
- システムキャッシュを削除する
終わるまで待つ
Windowsの更新プログラムが終わらない場合、もう少し待ってみることで更新が終わる可能性があります。
どのくらい待てばよいのかという疑問があると思いますが、長い場合には半日から一日ほどかかるケースもあります。
なぜそんなに更新に時間がかかるのかというと、更新する量が多いとそれらを一気にアップデートする必要があるためです。
たとえば、長い間パソコンを立ち上げていない、または長い間ネットに接続していなかった、といった場合です。このような場合には、今まで更新できていなかった分も一気にアップデートがかかるため、完了するまでにとても時間がかかってしまうことがあります。
セキュリティソフトを停止する
Windowsの更新プログラムが終わらない場合、セキュリティソフトを一旦停止すると問題が解決する可能性があります。
セキュリティソフトの影響でネットワークに制限がかかっていると、更新のためのインターネット通信ができず、更新が終わらないようです。
一度セキュリティソフトを停止し、更新プログラムが完了したら忘れずにセキュリティソフトを再開するようにしてください。
繋がっている周辺機器を全てはずす
Windowsの更新プログラムが終わらない場合、パソコンに接続している周辺機器をすべて外してみることで問題が解決する可能性があります。
これは、周辺機器のドライバーの更新がうまく行っていない場合、更新プログラムが終わらないケースがあるからです。
このような場合は、更新プログラムが完了した後、個別に該当のデバイスドライバーを再インストールすると良いでしょう。
【デバイスドライバーを再インストールする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「デバイスマネージャー」を選択します。
- 該当のデバイスを選択します。
- 「デバイスのアンインストール」を選択します。
- PCを再起動するとデバイスドライバーが再インストールされます。
ネットワークの状態を確認する
Windowsの更新プログラムが終わらない場合、ネットワークがきちんと接続されているか確認すると良いかもしれません。
パソコンがインターネットに接続されていないと、更新プログラムが進まない可能性があります。
インターネット接続がうまく行っていない場合は、一度接続を切ってから再度接続してみる、パソコンを再起動してみるなどの対処をおこなってみてください。
Cドライブの空き容量を確認する
Windowsの更新プログラムが終わらない場合、Cドライブの空き容量が十分でない可能性があります。
Windowsの更新プログラムをダウンロードするためには、8GBから12GB ほどの空き容量が必要です。できれば、それ以上に余裕を持たせておくほうが良いかもしれません。
必要な分の空き容量がない場合には、不要なデータ等を削除して容量に余裕をもたせましょう。
システムキャッシュを削除する
Windowsの更新プログラムが終わらないという場合には、システムキャッシュを削除すると問題が解決する可能性があります。
【システムキャッシュを削除する方法】
- エクスプローラーを開く(フォルダのマーク)
- 「C:\Windows\SoftwareDistribution\DataStore」のフォルダを削除
- 「C:\Windows\SoftwareDistribution\Download」のフォルダを削除
Windowsの更新プログラムが終わらなくて再度行う時の確認事項や注意点
Windowsの更新プログラムが終わらず、再度行う場合には、下記の確認事項や注意点をチェックしてみてください。
- 再起動してWindowsの更新を行ってみる
- セキュリティソフトを一時的にアンインストールしてWindowsの更新を行う
- セーフモードでWindowsの更新を行ってみる
- トラブルシューティングツールで問題を解決してWindowsの更新を行う
- ハードディスクやSSDに障害が起きていないか調べる
- Windows Updateのサービスが動作しているか確認する
- Windows Updateのコンポーネントをリセットする
再起動してWindowsの更新を行ってみる
Windowsの更新プログラムが終わらない場合には、一度再起動した後再度更新を行うことで問題が解決する可能性があります。
再起動したい場合は、必ず「スタートボタン(Windowsマーク)」からおこなってください。
電源ボタン長押しによる強制終了は故障の原因となり、危険です。
また、「コンピューターの電源を切らないでください」と表示されている場合にも、電源を切らないように注意してください。
セキュリティソフトを一時的にアンインストールしてWindowsの更新を行う
Windowsの更新プログラムが終わらない場合には、一時的にセキュリティソフトをアンインストールしてから再度更新をおこなうことで問題が解決する可能性があります。
市販のセキュリティソフトを使用している場合、Windows Updateの妨げになってしまうということがあります。
可能性としては高くないようですが、そのほかの対処法をおこなってみても問題が解決しないようであれば一時的にアンインストールを考えても良いでしょう。
セーフモードでWindowsの更新を行ってみる
Windowsの更新プログラムが終わらない場合には、セーフモードで更新をおこなってみるとできる可能性があります。
セーフモードとは、PCの診断用の起動モードです。
このセーフモードでは、必要最低限の機能だけを起動して設定や診断をおこなえます。
【セーフモードでWindowsの更新をおこなう方法】
- まずは下記の方法でセーフモードを起動します。
- 1. 「Shift」キーを押しながら再起動をおこなうか、設定から「今すぐ再起動」を実行する、もしくは電源ボタンでの強制終了を繰り返すことで「オプションの選択」を表示します。
- 2. 「トラブルシューティング」を選択します。
- 3. 「詳細オプション」を選択します。
- 4. 「スタートアップ設定」を選択します。
- 5. 「再起動」を選択します。
- 6. 再起動後、「スタートアップ設定」という画面が表示されます。
- 7. 「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択したいので、「5」キーを押します。
- 8. サインインします。
- セーフモードが起動したら設定から「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新プログラムのチェック」を選択します。
トラブルシューティングツールで問題を解決してWindowsの更新を行う
Windowsの更新プログラムが終わらないという場合には、トラブルシューティングツールで問題を解決してから再度更新をおこなうと成功する可能性があります。
トラブルシューティングツールは、Windowsに標準搭載されているツールで、PCを使っていて発生した問題を検出して修復してくれる、というものです。
【トラブルシューティングを使用する方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「トラブルシューティング」を選択します。
- 「追加のトラブルシューティングツール」を選択します。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「トラブルシューティングツールの実行」を選択します。
ハードディスクやSSDに障害が起きていないか調べる
Windowsの更新プログラムが終わらない場合には、ハードディスクやSSDなどに障害が起きていないか調べてみると原因がわかる可能性があります。
【ハードディスクやSSDに障害が起きていないか調べる方法】
- エクスプローラー(タスクバーのフォルダのマーク)を選択します。
- 該当のハードディスクやSSDを右クリックします。
- 「プロパティ」を選択します。
- 「ツール」タブを選択します。
- 「エラーチェック」の「チェック」を選択します。
- 「ドライブのスキャン」が表示されたらそちらを選択します。
Windows Updateのサービスが動作しているか確認する
Windowsの更新プログラムが終わらない場合には、Windows Updateのサービスが動作しているか確認すると問題が解決する可能性があります。
【Windows Updateのサービスが動作しているか確認する方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「コンピューターの管理」を選択します。
- 左側に表示されている「サービスとアプリケーション」を選択します。
- 「サービス」を選択します。
- 「Windows Update」を右クリックします。
- 「開始」が選択できる場合は、選択します。
- 「Windows Update Medic Service」を右クリックします。
- こちらも、「開始」が選択できる場合は選択します。
- 選択できなかった場合はWindows Updateのサービスはすでに動作しています。
Windows Updateのコンポーネントをリセットする
Windowsの更新プログラムが終わらない場合には、Windows Updateのコンポーネントをリセットすると問題が解決する可能性があります。
コンポーネントとは、プログラムの部品のことです。
トラブルシューティングツール実行後、「Windows Updateコンポーネントを修復する必要があります」と表示された場合に有効な方法です。
【Windows Updateのコンポーネントをリセットする方法】
- PCを再起動します。
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
- 「Windows PowerShell(管理者)」もしくは「コマンドプロンプト」を選択します。
- メッセージが表示された場合は「はい」を選択します。
- 下記のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
dism /online /cleanup-image /restorehealth
- 「操作は正常に完了しました。」と表示されたら完了です。
Windowsを更新して再起動したが終わらない場合の解決方法
Windowsを更新して再起動したけれど、再起動が完了しないという場合、多くの原因はハードディスク、SSDの障害が疑われます。
1日ほど待っても終わらないという場合は、周辺機器を取り外してみたりするなどの対処法も考えられます。
再起動が終わらないというよりも再起動を繰り返しているという場合は、セーフモードを起動して再起動を自動的にするという設定を変更すると問題が解決する可能性があります。
Windows更新アシスタントが終わらない場合の解決方法
Windows更新アシスタントが進まない、終わらないという場合には、下記の方法を試してみてください。
【Windows更新アシスタントが終わらない場合の解決方法】
- エクスプローラー(タスクバーのフォルダのマーク)を選択します。
- 「C:\$GetCurrent」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 「Media」フォルダーをデスクトップにコピーします。
(フォルダーがない場合は「表示」から「隠しファイル」にチェックを入れます。) - 「Media」フォルダー内の「Setup」を選択します。
- アップグレードを開始します。
- 「重要な更新プログラムをインストールします」では「今は実行しない」を選択します。
- 「次へ」を選択します。
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新プログラムを確認する」を選択します。
Windows Updateや更新が終わらない場合には強制終了してもいいのか?
Windows Updateや更新が終わらないといった場合、途中で強制終了してしまっても良いのでしょうか。
電源ボタンでの強制終了は故障の原因ともなるため、おすすめできません。
スタートボタン(Windowsマーク)からの再起動やシャットダウンであれば問題ありませんが、Windows Updateの更新中に電源ボタン長押しなどで強制シャットダウンしてしまうのは危険だと言えます。
データ破損の可能性もありますので、最終手段として考えてください。
Windows更新プログラムを途中で止めたい時の注意点と解決方法
Windows更新プログラムを途中でやめたい場合は、下記の方法で更新を一時停止すると良いでしょう。
ただし、電源ボタンでの強制終了などは危険なためおこなわないように注意が必要です。
【Windows更新プログラムを一時停止する方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「更新を7日間一時停止」を選択します。(最大35日間停止できます。)
Windowsの更新プログラムが終わらない時の解決方法と原因まとめ
今回は、Windowsの更新プログラムが進まない、終わらないときの原因や解決方法などについて解説しました。
なかなか更新が終わらないとイライラしてしまうかもしれませんが、長い間パソコンを触っていなかったという場合は半日から一日ほど待ってみましょう。
それでも問題が解決しない場合は、今回解説した対処法を実行してみてください。
一度にたくさんの更新を発生させないようにするためには、こまめにパソコンを起動して更新しておくのがおすすめです。