今回は、Windows 10やWindows 11でメディアプレーヤー(Windows Media Player)が再生できない場合の解決方法について解説します。
Windowsでメディアプレーヤーが再生できない場合、以下のような原因が考えられます。
- コーデックがインストールされていない
- ファイル形式が対応していない
- 現在のWindows Media Playerでは再生できない
本記事では、これらの原因でメディアプレーヤーが再生できない場合の具体的な対処法や、メディアプレーヤーが見当たらない場合などについての解説を行っています。メディアプレーヤーのトラブルでお困りの方は参考にしてみてください。
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Windows 10、11でメディアプレーヤーが再生できない場合の解決方法
こちらの項目では、Windows 10やWindows 11でメディアプレーヤーが再生できない場合の対処方法を解説していきます。
- MP4が再生できない場合
- DVDが再生できない場合
- MOV(iPhoneで撮影した動画)が再生できない場合
- ファイル形式が原因の場合
- ファイルが破損している場合
- PCが不具合を起こしている場合
具体的な手順も記載していますので、参考にしていただけたらと思います。
MP4が再生できない場合
Windows 10やWindows 11でメディアプレーヤーでのファイル再生ができない場合、対応のコーデックがインストールされていない事が考えられます。
このような場合は、Windows Media Playerを再インストールするとよいでしょう。
再インストールの方法は以下の通りです。
【Windows 10、11のメディアプレーヤーを再インストールする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定(歯車マーク)」を選択します。
- 「アプリ」を選択します。
- 「アプリと機能」を選択します。
- 「オプション機能」を選択します。
- 「Windows Media Player」を選択します。
- 「アンインストール」を選択します。
- 完了後、「オプション機能を追加する」から「Windows Media Player」を検索します。
- 「Windows Media Player」が表示されたらチェックを入れます。
- 「インストール」を選択します。
インストール後、改めてファイルが再生できるかどうかを確認してみてください。
DVDが再生できない場合
Windows 10やWindows 11のメディアプレーヤーでDVDが再生できないのは、DVDコーデックが付属していないためです。
Windows8以降のメディアプレーヤーでは、以前と異なりDVDコーデックが付属していません。
そのため、Windows 10や11ではメディアプレーヤーでのDVD再生ができなくなっています。
このような場合は、Windows Media Playerとは別のアプリのインストールが必要です。無料のものですと、VLC media playerというアプリケーションがあります。
このように、DVDが再生できない場合は、別のアプリケーションを使って視聴してみてください。
MOV(iPhoneで撮影した動画)が再生できない場合
Windows 10やWindows 11のメディアプレーヤーでiPhoneで撮影したMOV動画が再生できない場合、追加のコーデックが必要です。
iPhoneで撮影した動画は、HEVCという形式で保存されているケースが多く、この形式に対応したコーデックがないメディアプレーヤーでは視聴できません。Macでは再生できたのにWindowsでは再生できないということもあるため、注意が必要です。
デバイス製造元からの HEVC ビデオ拡張機能から無料のコーデックをインストールするか、HEVC ビデオ拡張機能を120円で購入すると再生できるようになるはずです。上手く行かない場合は、別のアプリケーションを使用するというのもよいでしょう。
また、動画ファイル自体を変換してしまうという解決策もあります。これは、MOV形式のファイルをMP4に変換するという方法です。こちらの項目では「MOV変換ソフト(無料) | 新しい RealPlayer」を利用する方法を解説します。
【MOVファイルをMP4に変換する方法】
- MOV変換ソフト(無料) | 新しい RealPlayerを入手します。
- 「RealPlayer Converter」を起動します。
- 変換したい動画を選択します。
- 「変換後のフォーマット」から「MP4」を選択します。
- 「OK」を選択します。
- 保存先を指定することもできます。
- 「スタート」と書かれたボタンを選択します。
- 完了したら「OK」を選択します。
このように、iPhoneで撮影した動画がWindows Media Playerで再生できない場合は、コーデックの拡張機能を使用するか、他のメディアプレーヤーを使用する・動画をMP4に変換するなどの対応を実行してみてください。
ファイル形式が原因の場合
Windows 10、Windows 11のメディアプレーヤーでコンテンツが再生できない場合、ファイル形式が対応していない可能性があります。
Windows Media Playerで対応しているファイル形式は以下の通りです。
(マイクロソフト公式サイトより)
- Windows Media 形式 (.asf、.wma、.wmv、.wm)
- Windows Media メタファイル (.asx、.wax、.wvx、.wvx、.wpl)
- Microsoft デジタル ビデオ録画 (.dvr-ms)
- Windows Media Download パッケージ (.wmd)
- Audio Visual Interleave (.avi)
- MPEG (.mpg、.mpeg、.m1v、.mp2、.mp3、.mpa、.mpe、.m3u)
- Musical Instrument Digital Interface (.mid、.midi、.rmi)
- Audio Interchange File Format (.aif、.aifc、.aiff)
- Sun Microsystems および NeXT (.au、.snd)
- Audio for Windows (.wav)
- CD オーディオ トラック (.cda)
- Indeo Video Technology (.ivf)
- Windows Media Player スキン (.wmz、.wms)
- QuickTime ムービー ファイル (.mov)
- MP4 オーディオ ファイル (.m4a)
- MP4 ビデオ ファイル (.mp4、.m4v、.mp4v、.3g2、.3gp2、.3gp、.3gpp)
- Windows オーディオ ファイル (.aac、.adt、.adts)
- MPEG-2 TS ビデオ ファイル (.m2ts)
- Free Lossless Audio Codec (.flac)
上記の形式なのに再生できないという場合は、メディアプレーヤーが最新の状態になっているか確認してみてください。
ファイルが破損している場合
Windows 10やWindows 11でメディアプレーヤーが再生できない場合、該当のファイルが破損している可能性も考えられます。
このような場合は、その他のデバイスでも再生できないかなどを確認の上、再度ダウンロードを行うなどの対処が必要です。
また、無料のVLC media playerなどで動画の修復を行える場合もありますので、試しに実行してみるのもよいでしょう。
【VLC media playerで動画の修復を行う方法】
- VLC media playerを起動します。
- 「メディア」を選択します。
- 「ファイルを開く」を選択します。
- 再生できる場合は修復できる可能性がありますので、次に進みます。
- 「メディア」を選択します。
- 「変更/保存」を選択します。
- 「ファイル」タブから「追加」を選択します。
- 該当の動画を選択します。
- 「変更/保存」の右の「▼」を選択します。
- 「変換」を選択します。
- 「参照」を選択します。
- 変換するファイル名を指定します。
- 「プロファイル」の行の一番右のボタンを選択します。
- 「カプセル化」タブから、該当の動画ファイルの形式を選択します。
- 「ビデオコーデック」タブを選択します。
- 「ビデオ」「オリジナルのビデオトラックを保持」にチェックを入れます。
- 「オーディオコーデック」のタブを選択します。
- 「オーディオ」「オリジナルのオーディオトラックを保持」にチェックします。
- 任意のプロファイル名を設定します。
- 「作成」を選択します。
- 先程設定したプロファイル名を選択します。
- 「開始」を選択します。
PCが不具合を起こしている場合
Windows 10やWindows 11でメディアプレーヤーが再生できない場合、PCが一時的に不具合を起こしている可能性もあります。
このような場合は、一度PCを再起動することで問題が解決するかもしれません。
いままで再生できていたのに急にできなくなったという場合などは特に、再起動を行ってみると良いでしょう。
Windows 10、11にメディアプレーヤーがない場合
Windows 10、11でメディアプレーヤーが見つからないという場合は、Windowsアクセサリ内を探すと見つかる可能性があります。
「スタート(Windowsマーク)」を選択し、メニューの「W」の項目から「Windowsアクセサリ」というフォルダを探してみてください。
「Windowsアクセサリ」フォルダを開いたら、「Windows Media Player」がないか探してみましょう。
また、上記の方法でもメディアプレーヤーが見つからないという場合、Windows Media Playerを再インストールすることで問題が解決する可能性があります。
再インストールの手順はMP4が再生できない場合の項目に記載してありますので参考にしてください。
Windows 10、11でメディアプレーヤーでCDの取り込みする方法
Windows 10やWindows 11でメディアプレーヤーを使いCDを取り込みたい場合は、以下の方法を実行してみてください。
【Windows 10、11でメディアプレーヤーを使ってCDを取り込む方法】
- 「Windows Media Player」を起動します。
- 取り込みたいCDをPCに接続します。
- 「自動再生」が表示された場合はキャンセルしてください。
- Media Playerのウインドウ内の「CDの取り込み」を選択します。(取り込みボタンが隠れていることもあるため、その場合は「>>」ボタンをクリックしてください。)
- 「取り込みオプション」が表示されたら、「取り込んだ音楽にコピー防止を追加しない」を選択します。
- チェックボックスにチェックを入れます。
- 「OK」を選択します。
取り込みが完了したら、「エクスプローラー(フォルダのアイコン)」内の「ミュージック」に保存されていることを確認してください。
Windows 10、11でメディアプレーヤーでCD書き込みする方法
Windows 10やWindows 11のメディアプレーヤーを使ってCD書き込みを行いたい場合は、以下の方法を実行してみてください。
【Windows 10、11でメディアプレーヤーを使ってCD書き込みをする方法】
- 「Windows Media Player」を起動します。
- 該当の曲などを右クリックします。
- 「追加」を選択します。
- 「書き込みリスト」を選択します。
- 同様の手順で書き込みたいコンテンツをすべて追加します。
- コンテンツを並び替えたい場合は、「書き込み」タブから該当のコンテンツを右クリックし、「上へ移動」もしくは「下へ移動」を選択します。または、ドラッグすることでも並び替えを行えます。
- コンテンツを間違えて追加してしまい削除したい場合は、該当のコンテンツを右クリックして「リストから削除」を選択することで削除可能です。(全てのコンテンツを削除したい場合は、タブの下に表示されている「>>」から「リストの消去」を選択してください)
- 新しいCD-RをPCに接続します。(「自動再生」が表示された場合はキャンセルしてください)
- 「書き込み」タブの下に表示されているチェックマークを選択します。
- 「オーディオCD」を選択します。
- 「書き込みの開始」を選択します。
- 完了したらCDが出てきます。
なお、「一部のファイルを書き込めませんでした」と表示された場合は、再度書き込みを実行してみてください。書き込みが行えない場合は、楽曲に著作権保護やコピーガードなどの保護が施されている可能性もあるため、確認してみてください。
Windows 10、11でメディアプレーヤーが再生できない場合の解決方法を解説のまとめ
今回は、Windows 10やWindows 11でメディアプレーヤーが再生できない場合などの解決方法を解説しました。
Windows Media Playerは多くのファイル形式に対応していますが、一部の形式に対応していなかったり、追加のコーデックが必要であったりすることもあります。
このような場合は再インストールで最新の状態にするか、有料のコーデックを追加する、または別のメディアプレーヤーを入手するという方法もあります。
まずはWindows Media Playerの再インストールを実行してみて、問題が解決しないようであればその他の方法を検討してみてください。