Windows11にアップグレードする方法、できない時の解決方法も解説
今回はWindows 11にアップグレードする方法を解説します。
また、以下のような内容についても解説します。
- Windows 11にアップグレードすべきか?
- Windows 11にアップグレードする際の注意点
- Windows 11にアップグレードできない時の解決方法
- Windows 11の無償アップグレード
クリックできる目次
2022年現在、Windows 11の無償アップグレードはすべきか?
Windows 11の無償アップグレードをすべきかどうかについては、Windows 11のメリットとデメリットを考慮して考える必要があります。
ただ、不具合が起きる可能性は0ではなく、実際に報告されているものもあるため、それらが不安な方はしばらく様子を見てもいいのではないでしょうか。
反対に、多くの新機能を早く使ってみたいという場合や、不具合でプリンターなどが使用できなくなった際に臨時で使用できる予備のPCがある場合はすぐにアップグレードしても良いかもしれません。
また、こちらの項目ではWindows 11の無償アップグレード期間についても解説します。
Windows 11の無償アップグレードをするメリットとデメリット
Windows 11の無償アップグレードをするメリットとデメリットは以下のとおりです。
- メリット①よりスムーズな動作が期待できる
- メリット②サポート期間が延長される
- メリット③Androidのアプリが使用できる
- デメリット①求められるスペックがWindows 10より高い
- デメリット②不具合が起きる可能性がある
- デメリット③メニューやレイアウトに変更がある
これらのメリットとデメリットを考慮した上で、アップグレードするべきかどうか考えるべきでしょう。
特に、起こりうる不具合の内容についてはしっかりと確認しておくことが大切です。
メリット①よりスムーズな動作が期待できる
Windows 11にアップグレードすることで、PCの動作がよりスムーズになることが期待できます。
また、レイアウトが変更になったことで、PCでの操作にもタブレットの操作にも対応しているとのことです。
その他にも、デスクトップが複数作成できたり、チャット機能がデフォルトで備わっていたり、パスワードレス機能が実装されたりと新しい機能でユーザーをよりサポートしてくれるように進化しています。
メリット②サポート期間が延長される
Windows 11にアップグレードすることで、サポート期間が延長されます。
Windows 10のサポートは2025年10月までとなっているため、それまでにWindows 11にアップグレードすることでサポート期間を延長させられます。
メリット③Androidのアプリが使用できる
2022年8月ごろ、Windows 11で要件を満たしたPCであればAndroidアプリを使用できるようになりました。
最新版のAmazon Appstoreにて利用可能です。
デメリット①求められるスペックがWindows 10より高い
Windows 11にアップグレードすることでPCがより快適に動作する一方で、Windows 11がPCに求めるスペックが高くなっています。
たとえば、Windows 10では必要メモリが最低1GB (32bitの場合)であったのに対し、Windows 11では4GB必要です。その他にも、ストレージが64GBから必要になります。
そのため、PCによってはWindows 11にアップグレードすることが難しいということもあるでしょう。
デメリット②不具合が起きる可能性がある
Windows 11で確認されている不具合には以下のようなものがあります。
- プリンターで印刷ができない
- Outlookの不具合
- デュアルディスプレイ時の不具合
Windows 11にアップグレードすることで上記の不具合が発生してしまう可能性があります。
しかし、今後のアップデートによって解消されると思われますので、不安な場合はこれらの不具合が解消された後にアップグレードするのも良いでしょう。
デメリット③メニューやレイアウトに変更がある
Windows 11では、タスクバーの中央に「スタート(Windowsマーク)」が来ていたり、右クリックによるメニューの「コピー」などがアイコンになっていたりします。
Windows 10の操作に慣れている方からすると、この変更によって操作に戸惑うこともあるでしょう。
Windows 11の無償アップグレード期間
現在、Windows 11の無償アップグレード期間は決まっていません。
しかし、2022年10月5日より早まることはないとMicrosoft公式が明記しています。
→互換性のある PC 用の Windows 11 を入手 | Microsoft
つまり、それ以降に無償アップグレードが終了する可能性はあります。
「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」と表示される場合
「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」と表示される場合、お知らせの「ダウンロードしてインストール」を選択し、アップグレードを実行することができます。
また、下記の手順でもアップグレードを実行できます。
【Windows 11アップグレード手順】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「ダウンロードしてインストール」を選択します。
Windows 10をWindows 11にアップグレードする方法
Windows 10をWindows 11にアップグレードするには、以下の方法があります。
- Windows Updateよりアップグレードする方法
- Microsoftのホームページよりアップグレードする方法
Windows Updateよりアップグレードする方法
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「更新プログラムのチェック」を選択し、Windows 11にアップグレード可能か確認、可能な場合はアップグレードできます。
Microsoftのホームページよりアップグレードする方法
- Windows 11 をダウンロードするより「今すぐダウンロード」を選択します。
- ダウンロードしたファイルを実行します。
- 「ユーザーアカウント制御」で「はい」を選択します。
- ライセンス条項を確認し「同意してインストール」を選択します。
- インストール完了後「Windows 11をインストールするにはPCを再起動する必要があります」と表示されたら、「今すぐ再起動」を選択します。
Windows 7をWindows 11にアップグレードする方法
Windows 7をWindows 11にアップグレードする方法は以下のとおりです。
- Windows 10にアップグレードしてから11にアップグレードする方法
- インストールメディアを作成してアップグレードする方法
また、Windows 7をWindows 11にアップグレードする際の注意点についても解説しています。
Windows 7をWindows 11にアップグレードする際の注意点
Windows 7をWindows 11にアップグレードする際には、サポートや今後の更新プログラムを受けられなくなる可能性がある点に注意しましょう。
なぜなら、Microsoft公式より明言されているシステムの要件を満たしていないPCでアップグレードを実行すると、免責事項に該当してしまうためです。
また、Windows 11にアップグレードできたとしてもうまく動作するか保証できませんので、自己判断で実行してください。
Windows 10にアップグレードしてから11にアップグレードする方法
Windows 7をWindows 11にアップグレードしたい場合、Windows 10にアップグレードする方法があります。
Windows 10からWindows 11へは無償アップグレードができますので、下記の方法で実行してみてください。
→Windows 10をWindows 11にアップグレードする方法
インストールメディアを作成してアップグレードする方法
- Windows 11 をダウンロードするより、「Windows 11のインストールメディアを作成する」の「今すぐダウンロード」を選択します。
- ダウンロードしたファイルを実行して指示に従いインストールメディアを作成します。
- Windows 10のインストールメディアも準備します。
- Windows 10のインストールメディアの中身をPCのフォルダなどにコピーします。
- コピーしたWindows 10の「install.esd」ファイルとWindows 11のインストールメディアの「install.esd」を入れ替えます。
- 「Setup.exe」を実行します。
- 「Windowsセットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」を選択します。
- 「今は実行しない」を選択します。
- 「次へ」を選択します。
- 「同意する」を選択します。
- 「インストール」を選択します。
Windows 11 HomeからWindows 11 Proへのアップグレード方法
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「設定」を選択します。
- 「システム」を選択します。
- 「ライセンス認証」を選択します。
- 「Microsoftアプリでのアップグレード」を選択します。
- 「Microsoft Storeを開く」を選択します。
- 「購入」を選択します。
- 決済方法を選択します。
- 「インストール」を選択します。
Windows 11にアップグレードする際の注意点
Windows 11にアップグレードする際の注意点は以下のとおりです。
- Windows 11は32bitがなく64bit飲み
- Windows 10に戻せるのは10日間まで
- ネット接続が必要な場合がある
- アプリが対応していないと動かない可能性がある
- 不具合が起きる可能性がある
Windows 11は32bitがなく64bitのみ
Windows 10には32bit版と64bit版がありますが、Windows 11は64bit版しか存在しません。
したがって、現在お使いのPCのCPUが32bitの場合は、Windows 11にアップグレードできる要件を満たしていないことになります。
CPUのbit数は、設定からシステムを選択し、詳細情報の「システムの種類」にて確認できます。
Windows 10に戻せるのは10日間まで
Windows 11にアップグレードしたけれど、Windows 10に戻したいという場合は、10日以内に実行する必要があります。逆にいえばその間はもとに戻せるということでもあります。
Windows 10へのロールバック(Windows 10のバージョンに戻すこと)が無償でおこなえるのは10日間ということを覚えておきましょう。
【Windows 10にロールバックする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
- 「回復」と入力します。
- 「Windows 10に戻す」を選択します。
- 理由を選択します。
- 「次へ」を選択します。
- 「Windows 10に戻す」を選択します。
- 指示に従って操作します。
- 再起動後完了です。
ネット接続が必要な場合がある
Windows 11のHomeエディションでは、アップグレードの際にインターネット接続が必要です。
また、Microsoftアカウントの作成も必要になります。
Proエディションではインターネット接続なしでもアップグレード可能なようです。
アプリが対応していないと動かない可能性がある
Windows 10で使用していたアプリを引き続き使いたい、という場合、Windows 11に対応しているか確認しておく必要があります。
なぜなら、まだアプリ側がWindows 11に対応しておらず、動かない可能性があるからです。
もしアプリがWindows 11に対応していない場合は、対応するのを待つか、Windows 11に対応している代わりのアプリを探す必要があるでしょう。
不具合が起きる可能がある
Windows 11では不具合が報告されています。
これらの不具合は今後改善される可能性は高いと思いますが、作業していてプリンターなどが使用できないと困ってしまうこともあるでしょう。
PCが1台しかないという場合などには、これらの不具合について確認しておき、起こってしまうと困る不具合がある場合にはアップグレードを控えるのが良いと思います。
Windows 11へのアップグレードができない時の解決方法
Windows 11へのアップグレードができない時の解決方法は以下のとおりです。
- Windows 11は32bitがなく64bitのみということを確認する
- 要件を確認する
- セキュアブートを確認する
- 0を確認する
- Windows 10、デバイスドライバーのバージョンを確認する
- UEFIのバージョンを確認する
Windows 11は32bitがなく64bitのみということを確認
Windows 11はWindows 10と異なり、64bit版のみとなっています。
前述したとおり、お使いのPCが32bitの場合はアップグレードができませんので、64bitのPCへ買い換えるなどの対応が必要です。
要件を確認する
Windows 11にアップグレードするには、システムの要件を満たしている必要があります。
システム要件はMicrosoft公式にて確認できます。
→Windows 11 の仕様とシステム要件 | Microsoft
セキュアブートを確認する
- PCを再起動します。
- 起動中にメーカーロゴが表示されているときに起動キーを押し、UEFIを起動します。起動キーはメーカーごとに異なります。
- 「CSM」が「Disabled」になっていることを確認します。
- セキュアブートの設定を確認します。
- 「Enabled」に変更します。
- 設定後PCを再起動します。
TPM2.0を確認する
- PCを再起動します。
- 起動中にメーカーロゴが表示されているときに起動キーを押し、UEFIを起動します。起動キーはメーカーごとに異なります。
- 「TPM2.0」を「Enabled」に変更します。
- 設定後PCを再起動します。
Windows 10、デバイスドライバーのバージョンを確認する
Windows 10やデバイスドライバーのバージョンが低い場合、Windows 11にアップグレードできない可能性があります。
一度Windows 10などのバージョンを確認し、必要であればアップデートしてみてください。
最新バージョンにアップデートすることで、Windows 11へのアップグレードができるようになる可能性があります。
UEFIのバージョンを確認する
UEFIのバージョンが古い場合、Windows 11にアップグレードできない可能性があります。
PCのメーカーサイトやマザーボードのメーカーサイトにて、最新バージョンをダウンロードし、アップデートしてみてください。
Windows 11にアップグレードする方法、できない時の解決方法も解説のまとめ
今回は、Windows 11にアップグレードする方法、できない時の解決方法について解説しました。
Windows 11にアップグレードするには、まずはPCがWindows 11に対応している必要があります。システム要件を満たさないPCの場合、正常にアップグレードできなかったり、動作しない可能性もありますので注意が必要です。
また、アップグレード後の不具合も報告されているため、不安な方はそれらが解消されてからアップグレードするという選択肢もあります。
22H2 のメディアで、「Windows 7をWindows 11にアップグレードする方法」の「インストールメディアを作成してアップグレードする方法」を試したが、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」が選択できず、「個人用ファイルのみ引き継ぐ」になってしまう。設定とアプリが削除されたのでは、アップグレードインストールの意味が薄れる。