今回は、Windows10やWindows11で立体音響や空間オーディオの設定を有効にして音を良くする方法を解説します。
立体音響は、普通のスピーカーで音を聴くよりも立体的で臨場感のある音を楽しめるといったものです。バーチャルサラウンド(たくさんのスピーカーで取り囲まれているような音響)によっていろいろな角度から音が聞こえれば、没入感も高まりますね。
PCでゲームをプレイする際や映画を鑑賞する際にこの立体音響を使いこなせると、さらに有意義に趣味を楽しめるのではないでしょうか?
また、立体音響の設定方法の他にも、Windowsで立体音響を設定しているのにオフになってしまう、という場合などについても解説しています。
クリックできる目次
- 1 Windows10で立体音響を有効にする方法
- 2 Windows11で立体音響(空間オーディオ)を有効にする方法
- 3 Windows10、11の立体音響、空間オーディオにお勧めのバーチャルサラウンドアプリ、ソフト
- 4 Windows10、11の立体音響、空間オーディオにお勧めのゲーム、映画アプリ
- 5 Apex Legendsにお勧めのWindows10、11の立体音響の設定方法やアプリ
- 6 Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合の設定方法
- 7 Windows10、11で立体音響がオフになる場合の解決方法
- 8 Windows10、11の立体音響、空間オーディオの設定を有効にして音をよくする方法まとめ
Windows10で立体音響を有効にする方法
Windowsにはバーチャルサラウンドを設定できる機能が標準搭載されています。
バーチャルサラウンドというとよくわからないという方もいるかもしれませんが、立体音響ですね。
立体音響は、いろいろな方向から音がなっているように感じられるというものです。
実際に立体音響(サラウンド)を実現するには、スピーカーをたくさん用意する必要があります。それによって音がいろいろな方向から聞こえるわけですね。
バーチャルサラウンドでは、実際にスピーカーを周りに配置しなくても、様々な方向から音が聞こえるように感じられるのです。
下記で解説する「Windows Sonic for Headphones」であれば、パソコンとヘッドホンをつなげるだけで、無料でバーチャルサラウンドを楽しめます。
Windows10でこの立体音響を有効にしたいという場合は、以下の方法を試してみてください。
【Windows10で立体音響を有効にする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択
- 「設定(歯車マーク)」を選択
- 「システム」を選択
- 「サウンド」を選択
- 「サウンドコントロールパネル」を選択
- 「サウンド」内の「再生」タブを選択
- 該当のスピーカーを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「スピーカーのプロパティ」内の「立体音響」タブを選択
- 「Windows Sonic for Headphones」を選択
- 「OK」を選択
Windows11で立体音響(空間オーディオ)を有効にする方法
Windows11で音を良くするための立体音響(空間オーディオ)を有効にする方法は以下のとおりです。
【Windows11で立体音響(空間オーディオ)】を有効にする方法
- スピーカーアイコン(画面右下にあります)を右クリック
- 「サウンドの設定」を選択
- 該当のサウンドの右側にある「>」を選択
- 「Windows Sonic Headphone」を選択
Windows10、11の立体音響、空間オーディオにお勧めのバーチャルサラウンドアプリ、ソフト
こちらの項目では、Windows10やWindows11の立体音響・空間オーディオに適したおすすめのバーチャルサラウンドアプリケーションを紹介します。
- Windows Sonic for Headphones Dolby Atmos
- DTS:headphone X
Windows Sonic for Headphones Dolby Atmos
「Windows Sonic for Headphones Dolby Atmos」は、Dolby社の開発したバーチャルサラウンド技術です。
この「Windows Sonic for Headphones Dolby Atmos」では、導入することでより優れた立体音響を楽しむことができます。
有料のアプリケーションですが、無料体験が可能ですので、試してみると良いでしょう。
Dolby Atmos for Headphonesを入手したいという場合には、マイクロソフトストアからDolby Accessを入力する必要があります。
Dolby Accessを入手した後に起動し、Dolby Atmos for Headphonesの無料体験を希望すると利用することができます。
DTS:headphone X
「DTS:headphone X」はDTS社のバーチャルサラウンド技術です。
Dolby Atmosとは異なる部分もあり、DTS:headphone Xにはイコライザー機能(音のバランスを調整して音質を変える機能)はないようです。
しかし、チャンネル数が多く、より多くの仮想サラウンドに対応しているという特徴があります。
Windows10、11の立体音響、空間オーディオにお勧めのゲーム、映画アプリ
Windows10や11で立体音響や空間オーディオを設定したら、ぜひ対応のゲームや映画を楽しんでください。
立体音響の設定をしても、対応しているゲームやアプリケーションでないと、設定の恩恵が十分に受けられません。
簡単に説明すると、該当のコンテンツが5.1chサラウンドに対応していれば、立体音響の設定を活かすことができます。
こちらの項目では、Windows10、11の立体音響や空間オーディオに対応しているおすすめのゲームや映画アプリを紹介しています。
- オーバーウォッチ
- iTunes
- Netflix
オーバーウォッチ
オーバーウォッチはDolby Atmosの公式サポートゲームのため、立体音響を設定して遊ぶのがおすすめです。
チーム対戦型のアクションシューティングゲームなので、立体音響をフルに生かした立ち回りを楽しめます。
また、Dolby Atmosだけではなく、もちろんWindows Sonic for Headphonesでの立体音響にも対応しています。
iTunes
立体音響で映画や音楽を楽しむ際におすすめなのがiTunesです。
こちらも、Dolby Atmosに対応しています。
そのため、設定をおこなえば立体音響で映画や音楽を楽しむことができます。
Netflix
Netflixも立体音響に対応しています。
Netflixは有名な動画配信サービスですね。
映画やドラマなどの動画配信サービスはたくさんありますが、5.1chに対応しているサービスはあまり多くないようです。
その中でも立体音響に対応しているのはNetflixの特徴ですね。
ただし、Dolby Atmos対応の作品を鑑賞する場合、プレミアムプランに加入する必要があるようです。
Apex Legendsにお勧めのWindows10、11の立体音響の設定方法やアプリ
有名なFPSゲームであるApex Legendsですが、立体音響を使いこなすことでさらにゲームの没入感を高めることができます。
Apex Legendsに限らず、FPSゲームは音が命と言われるほど音が大切なゲームジャンルですよね。立体音響を設定して音の方向から敵をうまく探れれば、勝率も上がるかもしれません。
- Windows Sonic for HeadphonesでApexにお勧めの設定方法
Windows Sonic for HeadphonesでApexにおすすめの設定方法
Apexで立体音響を試してみたいという方は、Windowsに標準搭載されているWindows Sonic for Headphonesを設定してみるのがおすすめです。
また、Windows Sonic for HeadphonesでApexを楽しむ際、音量がしっくりこないという場合には「ラウドネス等化」などの設定をいじってみると良いかもしれません。
場合によっては立体音響をオフにしたほうが聞こえやすいということも考えられますので、好みに合わせて設定を変更してみてください。
【Windows Sonic for Headphones 設定変更方法】
- サウンド設定を開く
- 該当のデバイスを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 立体音響を設定していない場合は、「立体音響」タブを開く
- 「立体音響方式」をWindows Sonic for Headphonesに変更
- 「拡張」タブを選択
- 「ラウドネス等化」を選択
- 「OK」を選択
そのほかにも、周波数を24bit 48000hzにするというのもおすすめのようです。
いろいろな設定をしてみてしっくりくるものを探してみましょう。
Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合の設定方法
Windows sonic for headphonesを有効にしても、音質が立体音響にならない、または変わらないなどの場合は、以下の設定を試してみてください。
【Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合の設定方法①】
Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合、まず、モノラルオーディオをオフにしてみてください。
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- 「設定」を選択
- 「簡単操作」を選択
- 「オーディオ」を選択
- 「モノラルオーディオをオンにする」をオフにする
【Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合の設定方法②】
Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合、サンプルレートとビットの深さを変更することで問題が解決する可能性があります。
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- 「システム」を選択
- 「サウンド」を選択
- 「サウンドコントロールパネル」を選択
- 「再生」タブを選択
- 該当のデバイスを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「詳細」タブを選択
- 「共有モードで使用されるサンプルレートとビットの深さを選択します」部分を「2チャンネル、16ビット、48000Hz」へ変更
- 「排他モード」内のチェックボックスを2つともチェック
- 「適用」を選択
- 「OK」を選択
【Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合の設定方法③】
Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合、音の明瞭化のチェックを外すと問題が解決する可能性があります。
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- 「システム」を選択
- 「サウンド」を選択
- 「コントロールパネル」を選択
- 該当のデバイスを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「音の明瞭化」(「拡張機能」「Enhancements」の場合も)タブを選択
- 全てのチェックを外す
- 「適用」を選択
- 「OK」を選択
【Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合の設定方法④】
Windows sonic for headphonesを有効にしても変わらない場合、サウンドドライバーを再インストールすることで問題が解決する可能性があります。
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド・ビデオ・およびゲームコントローラー」を選択
- 該当のデバイスを右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「アンインストール」を選択
- 完了したらデバイスマネージャーを閉じる
- パソコンを再起動する
- 再起動後サウンドドライバーが自動的に再インストールされる
Windows10、11で立体音響がオフになる場合の解決方法
Windows10、Windows11で立体音響をオンにしているのにオフになってしまう場合は、上記の対処法を試してみてください。
アプリケーションを使用する際にオフになったように感じる場合は、使用しているアプリケーションが立体音響を制御してオフにしてしまっている可能性もあります。
アプリケーションに制御されているわけではなく、対処法を実行してみたけれど立体音響がオフになってしまうという場合、システムの破損やドライブの問題なども考えられます。
パソコンの初期化をして解決したというケースもありますので、参考にしてみてください。
Windows10、11の立体音響、空間オーディオの設定を有効にして音をよくする方法まとめ
今回は、Windows10やWindows11で立体音響・空間オーディオの設定を有効にして音を良くする方法について解説しました。
音楽を聴いたり映画を楽しんだりするときに立体音響がきいていると更に深みが増しますよね。サバイバルゲームなどを遊びたい場合にも、音がどこから来ているのかがよく分かるようになると思います。
また、立体音響、空間オーディオの設定を有効にしたのにもかかわらず設定がオフになってしまう場合は、モノラルオーディオをオフにしたり、サンプルレートとビットの深さの設定を変更するなど、いくつかの対処法を試してみると良いでしょう。
ただし、設定を正常に反映していても、立体音響に対応しているコンテンツ以外では設定にかかわらず立体音響を楽しめない可能性が高いため、その点には注意が必要です。