今回は、Windows Defenderの更新が終わらない、できないという場合の対処法を解説します。
Windows Defenderは、Windows 10に標準搭載されているセキュリティ機能です。
リアルタイム保護によりマルウェアを検出して削除できます。
このWindows Defenderがなんらかの原因で更新できない、終わらないという場合があるようです。
いくつかの解決策を記載していますので、参考にしていただけたらと思います。
また、なんらかの事情でWindows Updateより自動更新をおこなっていない等の場合における、Windows Defenderをタスクスケジューラにて自動更新にする方法も記載しました。
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Windows Defenderの定義の更新ができない・終わらない場合の解決方法
Windows Defenderの定義の更新ができない・終わらないという場合は、以下のような方法で解決する可能性があります。
- Windows Updateの問題を解決する
- PCの再起動とWindows Updateをする
- Windowsセキュリティから更新をおこなう
- Windows Defenderを有効にする
Windows Updateの問題を解決する
Windows Defenderの定義の更新が終わらない・できない場合、Windows Updateに失敗している可能性があります。
Windows Updateに失敗してしまうという問題を解決するには、以下の手順を実行してみてください。
いくつかの方法がありますので、上の対処法から順に試していただければと思います。
【Windows Updateに失敗する問題を解決する方法1】
- セキュリティソフトを停止しておく
- 検索ボックスに「トラブルシューティング」と入力
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「追加のトラブルシューティングツール」または、Windows Updateの「トラブルシューティングツールの実行」を選択
- ダイアログに従ってトラブルシューティングを進める
- 完了後、Windows Updateを実行してみてください。
【Windows Updateに失敗する問題を解決する方法2】
- http://download.microsoft.com/download/F/2/2/F22D5FDB-59CD-4275-8C95-1BE17BF70B21/BITSDiagnostic.diagcabを開き、「ファイルを開く」を選択
- BITSトラブルシューティングツールを実行
- 再度Windows Updateを実行してみてください。
【Windows Updateに失敗する問題を解決する方法3】
- 検索ボックスに「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし「管理者として実行」を選択
- コマンドプロンプトに「DISM.EXE /online /cleanup-image /restorehealth」と入力
- 「Enter」キーを押してコマンドを実行
- 数分待つ
- 「操作は正常に完了しました」と表示されたら画面を閉じる
- 再度Windows Updateを実行してみてください。
【Windows Updateに失敗する問題を解決する方法4】
- バックアップを取っておく
- 検索ボックスに「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし「管理者として実行」を選択
- コマンドプロンプトに「SFC /scannow」と入力
- 「Enter」キーでコマンドを実行
- 「検証100%が完了しました」と表示されたら画面を閉じる
- 再度Windows Updateを実行してみてください。
【Windows Updateに失敗する問題を解決する方法5】
- Internet Explorerを開く
- http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Home.aspxにアクセス
- 該当の更新プログラムを検索する
- 「追加」を選択
- 「バスケットの表示」を選択
- 「ダウンロード」を選択
- 「参照」でダウンロードする場所を選択
- 「OK」を選択
- 「続行」を選択
- ダウンロードしたファイルをダブルクリック
- 「はい」を選択
PCの再起動とWindows Updateをする
Windows Defenderの定義の更新ができない、終わらないという場合、一時的なシステムエラー等が影響している可能性があります。
このような場合には、いったんPCを再起動してみてください。
PCを再起動することで、一時的なシステムエラーが解決する可能性があります。
その上で、再度Windows Updateを実行すると良いでしょう。
Windowsセキュリティから更新をおこなう
Windows Defenderの定義の更新ができない、終わらない場合、Windows Updateの不具合の影響で更新できていない可能性があります。
Windows Updateから更新できない場合、Windowsセキュリティから更新してみると良いかもしれません。
【WindowsセキュリティからWindows Defenderを更新する方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- 「設定」を選択
- 「Windowsセキュリティ」を選択
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択
- 「更新プログラムのチェック」を選択
- 「セキュリティインテリジェンス」内の「更新プログラムのチェック」を選択
Windows Defenderを有効にする
Windows Defenderの定義の更新ができない、終わらないという場合、Windows Defenderが無効になっているかもしれません。このような場合には、下記の手順にてグループポリシーからWindows Defenderを有効にすると問題が解決する可能性があります。
【Windows Defenderを有効にする方法】
- WindowsキーとRキーを押し、「gpedit.msc」と入力
- 「ローカルグループポリシー」を選択
- 「コンピューターの構成」を選択
- 「管理用テンプレート」を選択
- 「Windowsコンポーネント」を選択
- 「Windows Defender」を選択
- 右側の「Windows Defenderをオフにする」を選択
- 「ポリシー設定の編集」を選択
- 有効にする場合、「未構成」または「無効」にチェックを入れる
- 「OK」を選択
手順9で選択するのは「未構成」または「無効」で、「有効」ではないので注意してください。
「Windows Defenderをオフにする」の設定なので、「有効」を選択するとWindows Defenderが無効になってしまいます。
保護の定義の更新に失敗しました エラーコード2147012894と出る場合
「保護の定義の更新に失敗しました」「エラーコード2147012894」と出る場合は、Windows Defenderのバージョンが古いために自動的に更新ができない可能性があります。
この問題は、Windows UpdateをすることによりWindows Defenderのバージョンが上がれば解決する可能性があります。
まずはWindows Updateを実行し、バージョンを更新してみてください。
Windows Defenderのセキュリティインテリジェンスの更新ができない場合
Windows Defenderのセキュリティインテリジェンスの更新ができない、終わらない、進まないという場合、下記が原因の可能性があります。
- ウイルス対策ソフト
- Windows Defenderの改ざん防止設定
- Windows Defenderの自動アップデートの競合
以下の項目にて具体的な内容と対処法を解説します。
ウイルス対策ソフト
Windows Defenderのセキュリティインテリジェンスの更新ができない、終わらない、という場合は、ウイルス対策ソフトが原因の可能性があります。
Windows Defender以外に他社のセキュリティソフトを使用していると、Windows Defenderの更新ができないというケースがあります。
そのため、使用している他社ウイルス対策ソフトを一度無効にしてみてください。
Windows Defenderの改ざん防止設定
Windows Defenderのセキュリティインテリジェンスの更新ができない、終わらない、という場合には、Windows Defender自身の改ざん防止設定が影響している可能性があります。
このような場合は、一度その改ざん防止設定を無効にしてから更新をしてみてください。
【Windows Defenderの改ざん防止設定を無効にする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択
- 「設定(歯車マーク)」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windowsセキュリティ」を選択
- 「ウイルスと驚異の防止」を選択
- 「設定の管理」を選択
- 「改ざん防止」をオフにする
Windows Defenderの自動アップデートの競合
Windows Defenderのセキュリティインテリジェンスの更新ができない、終わらない、という場合には、Windows Defenderの自動アップデートの競合が影響している可能性があります。
Windows DefenderのアップデートがWindows Defender自身でおこなわれていてWindows Updateと競合していると、このような問題が起こるようです。
しばらく時間を起き、(数時間から数日間)再度アップデートを実行すると解決する可能性があります。
Windows Defenderの定義ファイルを自動更新にする方法
基本的には、Windows DefenderはWindows Updateを自動更新にしていれば更新されます。
しかし、なんらかの事情でWindows Defenderの定義ファイルのみ自動更新したい場合などには、下記のタスクスケジューラを設定する方法が有効です。
【Windows Defenderの定義ファイルを自動更新にする方法】
- 「スタート(Windowsマーク)」を選択
- 「Windowsシステムツール」を選択
- 「コントロールパネル」を選択
- 「システムとセキュリティ」を選択
- 「管理ツール」を選択
- 「タスクスケジューラ」を選択
- 左側の「タスクスケジューラ(ローカル)」を選択
- 右側の「タスクの作成」を選択
- 「全般」タブを選択
- 「名前」の欄に「Windows Defender Update」などのわかりやすい名前を入力する
- 「ユーザーがログオンしているかどうかに関わらず実行する」を選択
- 「パスワードを保存しない」にチェックを入れる
- 「最上位の特権で実行する」にチェックを入れる
- 「表示しない」にチェックを入れる
- 「構成」は現在のものをプルダウンより選択する
- 「トリガー」タブを選択
- 「新規」を選択
- 「設定」内の「毎日」を選択
- 「開始」の部分は任意の日時を選択
- 「詳細設定」の設定は任意のものを選択
- 「有効」にチェックを入れる
- 「OK」を選択
- 「操作」タブを選択
- 「新規」を選択
- 「参照」から「MpCmdRun.exe」を選択
- 「引数の追加(オプション)」部分に「-SignatureUpdate」と入力
- 「OK」を選択
- 「設定」タブを選択
- 「タスクを要求時に実行する」にチェックを入れる
- 「スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する」にチェックを入れる
- 「タスクを停止するまでの時間」にチェックを入れ、「3日間」を選択
- 「要求時に実行中のタスクが終了しない場合、タスクを強制的に停止する」にチェックを入れる
- 下部プルダウンより「新しいインスタンスを開始しない」を選択
- 「OK」で設定は完了です。
Windows Defenderの更新ができない場合まとめ
今回は、Windows Defenderが更新できない、更新が終わらないという問題について解説しました。
Windows Defenderの更新ができない、進まない、という問題が発生するケースでは、Windows Updateの問題が原因である場合や、Windows Defender自体の改ざん防止設定が原因である場合などもあります。
まずは、一時的なシステムエラーの可能性も考えて、再起動をしてみるのが簡単な対処法でしょう。その上で問題が解決しないようであれば、Windows Updateの問題への対処法等を実行してみてください。
その他に、現在利用している他社ウイルス対策ソフト等がありましたら、そちらを一時的に停止してみる等の対応をしてみると良いでしょう。