Windows Updateが失敗する原因と解決方法
今回の記事では、Windows Updateが失敗してしまう、うまく行かないといった場合の解決法を紹介しています。
Windows Updateで失敗してしまう原因はさまざまですが、それらを突き止めて取り除くことで解決する可能性があります。
まずは下記の解決法を実行し、問題が解決するかどうか確認してみると良いかもしれません。
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Windows Updateで失敗する原因を取り除く
まず、Windows Updateで失敗する原因を確認してみましょう。
原因には下記のようなものがあります。
- 管理者権限のないアカウントでログインしているか
- パソコンのハードディスクやSSDの空き容量が不足していないか?
- バックグラウンドで動いているアプリケーションを止めるorアンインストール
- インターネットを接続は速度も含めて大丈夫か?
- Windowsのバージョンが対応しているか?
以上の項目を一つずつ確認してみると良いでしょう。
管理者権限のないアカウントでログインしているか?
まず、Windows Updateがうまく行かないという原因のひとつに、管理者権限のないアカウントでログインしているというものがあります。
管理者権限のないアカウントでログインしていると、一部の更新プログラムが実行できないためアップデートがうまく行かない可能性があります。
もし該当する場合は、管理者権限のアカウントでログインしてアップデートを実行してみてください。
パソコンのハードディスクやSSDの空き容量が不足していないか?
パソコンのハードディスクやSSDの空き容量が不足しているとアップデートがうまく行かないケースがあります。
アップデートをするために必要な空き容量はその更新プログラムによって異なりますが、あまり余裕がない状態だと容量不足で対応が不可能という状況におちいってしまいます。
空き容量を確認して、もしあまり空きがないという場合には、不要なデータやアプリケーションを削除してみると良いでしょう。
バックグラウンドで動いているアプリケーションを止めるorアンインストールする
バックグラウンドでアプリケーションが動いていたりすると、アプリケーションによってはアップデートが失敗してしまう可能性があります。
バックグラウンドで動いているアプリケーションをいったん止めたり、必要ないが常駐になってしまっているアプリケーションをアンインストールすると解決する可能性があります。常駐で動いているアプリケーションを確認するには、以下の方法があります。
【常駐で動いているアプリケーションを確認する方法】
- 「スタート」をクリック
- 「設定」を選択
- 「アプリ」を選択
- 「スタートアップ」を選択
- 一覧より確認、設定の切り替えが可能
インターネットの接続は速度も含めて大丈夫か?
インターネットの接続が不安定だと、アップデートがうまく行かない可能性があります。
なぜなら、更新プログラムはインターネットでダウンロードされるからです。そのため、通信速度も含めて、インターネット環境を確認してみましょう。
通信速度を調べるには、以下のようなサイトへ接続すると良いでしょう。
また、WindowsにはWindows Updateに使用する通信速度を制限できる設定があります。
もしこの値が小さくなっているとWindows Updateがうまく行かない可能性もあるため、設定されていないか確認してみてもいいかもしれません。
【Windows Update 通信速度設定の確認方法】
- 「スタート」をクリック
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「配信の最適化」内の「詳細オプション」を選択
- 「ダウンロード設定」より確認可能
Windowsのバージョンが対応しているか?
Windowsのバージョンが古い場合、Windows Updateが上手く行かない可能性があります。特にサポートが終了してしまっているバージョンの場合には、自動でPCからWindows10へバージョンアップできないため、手動で新たに最新バージョンへ更新する必要があるでしょう。
バージョンを最新にする場合、下記のマイクロソフトページからWindows10への更新を行えます。
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード
Windows Updateが失敗する原因を突き詰める
その他にも、Windows Updateが失敗する原因があります。
原因を突き止めるために、以下の内容を確認してみるといいかもしれません。
- 失敗したときに表示されるエラーコードを調べる
- ログインしているアカウントの権限を確認
- ハードディスクやSSDに障害はないか
失敗したときに表示されるエラーコードを調べる
Windows Updateが失敗したときに表示されるエラーコードを調べると、原因を突き止められるかもしれません。
Windows Updateが失敗した際、下記の方法でエラーコードを確認できます。
【Windows Updateエラーコード確認方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「更新状態」の部分にエラーコードが表示されている
また、Windows Updateが失敗する場合の代表的なエラーコードには、以下のようなものがあります。
- 0x800f0922
まずはトラブルシューティングを実行し、それでも解決しない場合は下記の解決法をお試しください。
→Windowsのトラブルシューティングツールを使う
【エラーコード:0x800f0922の解決法】
- VPNに接続している場合は切断する
- 「コントロールパネル」を開く
- 「プログラム」を選択
- 「プログラムと機能」を選択
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択
- 「.NET Framework」を有効にする
- 「OK」を選択
- システムの復元を行う
- 0x80240fff
Windows Updateの際にOSが工場出荷時の状態に戻ってしまうのが原因で発生するエラーです。
サポートが終了してしまっているバージョンへ戻ってしまう現象が起きているため、Windows10への手動アップデートが必要です。
- 0x80242016
複数のWindows Updateが重なった場合や、システムファイルの一部が破損したことで更新がうまく進まない場合、また、更新中に強制的に更新をキャンセルしたなどが原因で発生するエラーです。
複数のWindows Updateが重なってしまっている場合には、時間を置いてアップデートしてみることで解決する可能性があります。
その他には、Windows PowerShellにて以下のコマンドを実行することで問題が解決する可能性があります。
- exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- sfc /scannow
その他にもさまざまなエラーがありますが、Windows Updateの内容などにより同様のエラーが各地で頻繁している場合もありますので、エラーコードが表示されていたらまずはインターネットで検索してみるといいでしょう。
ログインしているアカウントの権限を確認
現在パソコンにログインしているアカウントの権限によっては、Windows Updateがうまく行かない可能性があります。
基本的には、管理者権限を持っているアカウントでないとWindows Updateが実行できませんので、権限を持っているアカウントを利用するか、利用したいユーザーに管理者権限を付与するなどの方法を取ると良いでしょう。
管理者権限は以下の方法で設定することができます。
【コントロールパネルから権限を設定する方法】
- 「設定」を開く
- 「アカウント」を選択
- 「家族とその他のユーザー」を選択
- 「アカウントの種類の変更」を選択
- 「管理者」を選択
- 「OK」を押す
ハードディスクやSSDに障害はないか
Windows Updateが失敗してしまうという場合、ハードディスクやSSDになんらかのエラーが発生している可能性があります。下記の方法を使って、ハードディスクやSSDに異常がないか確認してみましょう。
【ハードディスクのエラー確認方法】
- タスクバーのエクスプローラーを開く(フォルダのマーク)
- 「PC」を選択
- 確認したいハードディスクを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ツール」のタブを選択
- 「チェック」を選択
- メッセージウインドウにて、「ドライブのスキャン」が表示されたらそちらを選択(この時点でエラーが検出された場合はそれ以外の画面が表示される)
- 「スキャン中」というウインドウが表示されたら待機する
- 「お使いのドライブは正常にスキャンされました」というメッセージウインドウが表示されたら「閉じる」を選択
Windows Updateが失敗する原因の解決方法
Windows Updateが失敗してしまうという場合の解決方法は、下記のようにいくつかあります。
まだ試してみていないものがあれば、実行してみると解決するかもしれません。
- ハードディスクやSSDの空き容量を作る
- パソコンの接続している周辺機器をすべて取り外す
- セーフモードで起動をしてアップデートを実行する
- Windowsのトラブルシューティングツールを使う
ハードディスクやSSDの空き容量を作る
ハードディスクやSSDの容量が圧迫されていると、Windows Updateが失敗する可能性があります。
そのため、不要なデータやアプリケーションを削除するなどして、空き容量を作りましょう。
空き容量を作る方法として他に挙げられるのは、下記の内容です。
- 「ストレージセンサー」を利用する
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「システム」を選択
- 「ストレージ」を選択
- 「ストレージセンサー」をオンにする
- もし今ファイルを削除したい場合は「今すぐ空き容量を増やす」を選択
- 削除したいファイルを選択
- 「ファイルの削除」を選択
- ドライブを圧縮する
ドライブの圧縮を行うと、空き容量を増やすことができます。ただし、パソコンのパフォーマンスが落ちたり、場合によってはアプリケーションが破損したりする可能性もあるため、バックアップを行ってから実行することを推奨します。
- タスクバーよりエクスプローラーを選択(フォルダのマーク)
- 圧縮したいドライブを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「このドライブを圧縮してディスク領域を空ける」にチェック
- 「適用」を選択
- 「属性変更の確認」にて「変更をドライブC:¥、サブフォルダーおよびファイルに適用する」にチェック
- 「OK」を選択
- 「アクセス拒否:これらの属性を変更するには管理者の権限が必要です」というメッセージウインドウが表示されたら、「続行」を選択
- エラーが表示されたら「すべて無視」を選択
パソコンに接続している周辺機器を全て取り外す
Windows Updateがうまくいかない、失敗してしまうという場合、パソコンに接続しているデバイス・周辺機器が影響している可能性もあります。
そのため、いったんパソコンに接続している周辺機器を全て取り外し、再度Windows Updateを実行してみることをおすすめします。
セーフモードで起動をしてアップデートを実行する
Windows Updateが失敗してしまう場合、セーフモードで起動をしてアップデートを行うと解決する可能性があります。
【設定から行うセーフモードの起動方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「回復」を選択
- 「PCの起動をカスタマイズする」を選択
- 「今すぐ再起動する」を選択
- パソコンが再起動したら、「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「高度なオプション」を選択
- 「スタートアップ設定」を選択
- 「再起動」を選択
- 再起動後、オプションが表示される
- オプション一覧より、4を選択もしくはF4キーを押してセーフモードを有効にする
Windowsのトラブルシューティングツールを使う
Windows Updateが失敗してしまい、何が原因なのかわからないという場合には、Windowsのトラブルシューティングツールで問題を検出できる可能性があります。
【Windowsのトラブルシューティングツール使用手順】
- 「スタート」をクリック
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「追加のトラブルシューティング」を選択
- 「起動して稼働中」を選択
- 「トラブルシューティングツールの実行」を選択
結果にて「保留中の更新プログラムのダウンロードとインストール」という物が表示された場合、「この修正を適用」を選択してください。
トラブルシューティングが完了し解決したら、Windows Updateを下記の要領で再度実行してみてください。
- 「スタート」をクリック
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「更新プログラムのチェック」からWindows Updateを実行
Windows Updateを最初からやり直す方法
- ダウンロードした更新プログラムのアンインストール
- システムの復元を行う
- Windows Updateが完了しているかを確認
ダウンロードした更新プログラムのアンインストール
一部の更新プログラムが失敗している場合、その更新プログラムを選択してアンインストールするという方法もあります。
アンインストールされたプログラムは再度インストールされるため、この方法を用いてアップデートに失敗して途中で停止してしまった更新プログラムのアップデートをやり直すことができます。
【更新プログラムのアンインストール方法】
- 「スタート」をクリック
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「更新の履歴」からアンインストールする更新プログラムの番号を確認
- 「更新プログラムをアンインストールする」を選択
- 先ほど確認した更新プログラムを探し、「アンインストール」を選択
- アンインストールが完了後、再起動を行う
システムの復元を行う
【システムの復元方法】
- 「スタート」を選択
- 「Windowsシステムツール」を選択
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「その他」より「管理者として実行」を選択
- メッセージが表示されたら「はい」を選択
- コマンドプロンプトに「sfc /scannow」を入力
- エンターキーを押す
- 「検証が完了しました」と表示されるまで待つ
Windows Updateが完了しているかを確認
【Windows Updateが完了しているかを確認する方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」を選択
- 更新状態を確認
上記の方法で確認し、「お使いのデバイスは最新の状態です」とメッセージが出ていればWindows Updateが完了しています。
もしそれ以外のメッセージが出ている場合はアップデートが完了していないということになります。
Windows Updateがどうやっても出来ない場合
これまでいろいろな解決策を試したが、Windows Updateがどうやっても出来ないという場合には、下記の方法を試してみると良いかもしれません。
- ハードディスクやSSDの状態をチェック
- パソコンを初期状態に戻す
- リカバリーを行ってからWindows Update
ただし、パソコンを初期状態に戻すなどの方法も含まれるため、いろいろやってもだめだったという場合の最終手段として考えてください。
ハードディスクやSSDの状態をチェック
まずは、再度ハードディスクやSSDに異常がないかチェックしてみてください。
ハードディスクやSSDに異常があった場合、アップデートが失敗する可能性があります。
ハードディスクやSSDが物理的に故障している可能性もありますので、その場合は交換等の対応が必要になるかもしれません。
パソコンを初期状態に戻すを実行(Windows10)
どうしてもアップデートが失敗するという場合、パソコンを初期状態に戻すことで問題が解決する可能性があります。すべてのデータをクリーンにすることでWindows Updateがうまく行かない原因も削除してしまうということですね。
ただし、下記の手順を実行するということはパソコンを出荷時の状態に戻すということになるため、大切なデータ等があるという場合にはバックアップを推奨します。
【パソコンを初期状態に戻す方法】
- 「スタート」を選択
- 「設定」を選択
- 「Windowsの設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「回復」を選択
- 「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」を選択
- 「ファイルの削除のみ行う」か「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」を選択
- 「リセット」を選択
Windows Updateが失敗する原因と解決方法まとめ
今回は、Windows Updateが失敗してしまう原因とその解決方法を紹介しました。
Windows Updateが失敗してしまう原因はさまざまですが、まずは今回紹介した解決方法を簡単なものから試してみるといいかもしれません。
中にはパソコンを初期状態に戻すといった方法もありますので、それらは最終手段として考えたほうが良いでしょう。
また、それでも解決しないという場合には、専門のサポート等を利用するのが良いでしょう。
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